宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/ 7 10:28 更新 高速の太陽風が来ました。速度は600km/秒に上昇しています。オーロラ活動も活発です。 担当 篠原 太陽風の速度が大きく上昇し、地球は高速風の中に入りました。 前周期よりも、1日ほど高速風の到来が早まっています。 現在も太陽風磁場の強い状態が続いていて、 オーロラ活動などが活発に起こりやすい状態になっています。 昨日のニュースの時点で見えていた太陽風磁場の強まりは、 高速太陽風の始まりと関係していたのかもしれません。 ニュース以降、太陽風は速度がゆっくりと上昇していきました。 速度は、300km/秒近くまで下がっていましたが、 ゆっくりと約1日かけて、今朝7日6時(世界時6日21時)に500km/秒に達しました。 その後、上昇率が急に高まり、4時間後の現在、7日10時(世界時7日1時)は600km/秒に達しています。 太陽風磁場も、10nTから、高いところで15nTに強まっていました。 現在も10nTと強い値を保っています。 最新のところでは、やや下がり気味ですが、 磁場が弱まるのはこれからですので、速度はもうしばらく上昇を続けるかもしれません。 (目安ですが、5nT程度に弱まった頃に最高速に達しているという印象です) 速度が上がり始めた頃(500km/秒程度)から、磁場強度が強まって(10〜15nT)、 しかも南寄りの傾向になっていました(-5nT程度)。 そのため、太陽風から地球の磁気圏へエネルギーが流れ込みやすくなり、 オーロラ活動が活発になりました。 AE指数では、1000nT規模の活発な活動が連続的に観測されています。 北半球は夏至に近いので、昼が続いているでしょうから、 南極域でにぎやかなオーロラが見られたことでしょう。 沖縄の磁場変化でも、-40nTくらいの磁場強度の減少が観測されています。 弱い磁気嵐状態になっている様です。 太陽風の磁場強度は大きくなりましたが、南向きの成分は-5nT程度しか強まりませんでした。 このため、磁気嵐としては大きく発達しなかった様です。 今後、太陽風磁場は次第に弱まって行くでしょう それとともに、太陽風の速度は最高速に達し、安定した状態になるでしょう。 速度が高いため、オーロラ活動が強まりやすい傾向がつづきます。 その一方、磁場強度は弱まっていますから、大きく南を向くことはなく、 磁気嵐など大規模な磁気圏擾乱に発展することはないでしょう。 太陽は、新しい写真が入っていません。 892黒点群は目立った活動は起こしていません。 フレア活動は、このまま穏やかに推移しそうです。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。7日10時 (世界時7日01時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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