宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/ 6 10:50 更新 太陽風は低速で(350km/秒)、磁気圏は静穏です。明日くらいから高速風が来ます。 担当 篠原 太陽風は速度350km/秒前後で、穏やかな状態です。 ACEの図の最後の部分では、330km/秒近くまで低下して、一段と遅くなっています。 また、磁場強度は3nTと弱いままです。 低速で、磁場強度も弱いため(特に南寄りになることもありませんし)、 磁気圏もまたとても穏やかな状態です。 AE指数のグラフには全く変化が見られません。 GOESのX線写真では、コロナホールが太陽の真ん中に見えています。 予想では、明日くらいから速度の上昇が始まりそうです。 速度の上昇に先立って、磁場強度の強まりが見られます。 磁場強度が上がると、南寄りになった時に、強い南向きが現れやすくなります。 そこで速度が上昇を始めると、磁気圏への影響も大きくなり、 オーロラ等の磁気圏活動が活発になります。 今後の、ACEの太陽風データに注目してください。 コロナホールの位置や27日周期の図を見ると、高速風の到来はまだ半日以上かかりそうなのですが、 ACEのデータでは、最後の部分で磁場強度が3nTから6nTに強まっています。 引き続き強度が強まり続けると、高速風の前触れということになるでしょう。 あるいは、また下がって、一息つくのかもしれません。 太陽では892黒点群が次第に姿をはっきりと見せ始めています。 磁場の構造がやや複雑さを増していて、Cクラスの小規模フレアか、 場合によってはMクラスの中規模フレアを発生させるかもしれないとのことです。 GOESのX線動画を見ていると、ごく小さな瞬きがしばしば発生しています。 まだそれほど活動的という印象ではありませんが、しばらく様子を見る必要があります。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。6日10時 (世界時6日01時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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