宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 5/28 09:33 太陽風は300km/秒ととても低速です。磁気圏は静穏です。
2006/ 5/29 10:33 太陽風に小規模の乱れが発生しました。磁気圏では、小さな擾乱が発生しています。
2006/ 5/30 09:59 太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏は穏やかです。明後日から、高速風が来るでしょう。
2006/ 5/31 09:58 太陽風の磁場強度が強まるなどして、小規模の乱れが発生しています。
2006/ 6/ 1 09:58 これからコロナホールによる高速太陽風が来そうです。オーロラ活動が活発になりそうです。
最新のニュース

2006/ 6/ 2 10:13 更新
太陽風の速度が上昇しています(550km/秒)。磁気圏は大きくは乱れていません。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風はゆっくりと速度を上げ続けています。
それまでの400km/秒から、1日かけて現在550km/秒まで上昇しました。
この数値ではそれほどの高速風ではありません。
一方、太陽風の磁場強度は、昨日は10nTに強まっていましたが、
日付が今日に変わった頃から弱まり始め、現在は5nTに下がっています。

このことから考えると、太陽風の速度の上昇はこのあたりで止まってしまいそうです。
前周期は650km/秒まで上がっていたのに対し、
今回は高速風の規模がいくらか小さくなっている可能性があります。
もうしばらく様子を見る必要がありますが、
速度の変化は、このまま頭打ちになるかもしれません。

AE指数のデータが止まっていますが、
その他の情報から、磁気圏はある程度活動的になっている様です。
ただ、磁場が大きく南を向くことはありませんでしたので、
中規模のオーロラ活動が現れている程度でしょう。
現在は速度が上がっていますので、
南向き磁場に影響されて、オーロラ活動が強まりやすい状況になっています。
ただ、磁場強度は下がっていますので、
大きく南を向いて大規模に乱れるということはないでしょう。

高速風領域は、2〜3日の規模だと予想されます。
今日いっぱい高い状態が続いて、明日には低下が始まるのではないでしょうか。

一方、GOES衛星のX線写真では、東端(左端)に次のコロナホールらしき影が見えています。
次は、このコロナホールに注目です。
影響は5日くらい先のことになるでしょう。

太陽のフレア活動はとても穏やかです。
掲載している太陽写真では、黒点は見つけられなくなっています。
このまま穏やかな状態が続くでしょう。



GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。2日09時 (世界時2日00時)。
(c) NOAA/SEC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。