宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 5/27 13:23 弱いhalo CMEが発生しています。明後日頃に影響が見られそうです。現在はすべて静穏です。
2006/ 5/28 09:33 太陽風は300km/秒ととても低速です。磁気圏は静穏です。
2006/ 5/29 10:33 太陽風に小規模の乱れが発生しました。磁気圏では、小さな擾乱が発生しています。
2006/ 5/30 09:59 太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏は穏やかです。明後日から、高速風が来るでしょう。
2006/ 5/31 09:58 太陽風の磁場強度が強まるなどして、小規模の乱れが発生しています。
最新のニュース

2006/ 6/ 1 09:58 更新
これからコロナホールによる高速太陽風が来そうです。オーロラ活動が活発になりそうです。

担当 篠原

いよいよコロナホールによる高速風がやって来そうです。
GOES衛星のX線画像では、コロナホールが太陽の右側半分の位置に移動しており、
高速風が影響を及ぼし始める目安の位置に達しています。
ACE衛星の観測では、太陽風の磁場強度が7nTから10nTへ小幅ですが強まる傾向を見せていて、
この後の速度上昇へ繋がる変化ではないかと思われます。

これから来ると予想される高速風は、前周期は最高速度が650km/秒、期間は3日ほど続きました。
中規模の高速風領域という印象です。
これから磁場強度が更に強まって速度が上昇を始めると、
磁場が南向きになった時に、オーロラ活動が強まったり、磁気嵐が発生します。
前回は、5月6-7日に活発な活動が見られていました(27日周期の図を参照)。

昨日の太陽風は、31日14時(世界時31日5時)ころに、
速度が300km/秒から400km/秒に上がるという変化が見られています。
GOES衛星のX線写真で見えていた、高緯度寄りのコロナホールの影響が地球へ届いたのでしょう。
太陽風磁場は7nT前後にやや強まった状態が続き、
前半は南寄り、後半は北寄りになっています。
その影響で、オーロラ活動を示すAE指数も、前半に小さな変動が見られ、後半は静穏です。
速度が高くないため、変動は小規模でした。

太陽の黒点群は、どれも小さくなっています。
今日の写真では、なんとか識別できる程度で、やがて見えなくなってしまいそうです。
X線の強度もかなり落ちていて、太陽はとても穏やかな状態が続いています。



GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。1日09時 (世界時1日00時)。
(c) NOAA/SEC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。