宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 5/30 09:59 更新 太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏は穏やかです。明後日から、高速風が来るでしょう。 担当 篠原 太陽風は速度300km/秒とかなり低速で安定しています。 コロナホールの影響は見られていません。 小規模だったことや、緯度が高かったなどのためではないでしょうか。 また、26日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)の影響も見られていません。 こちらについては、速度の高い擾乱が来る可能性はもうありませんが、 磁場のかたまりが飛んで来ているかもしれません。 現在の太陽風速度に乗って来るとすると、4日くらいかかりますので、 今日の太陽風磁場に変動が見られるかどうかでしょう。 現在の磁気圏はほぼ静穏です。 太陽風磁場が弱い南向きになって、その影響でAE指数が太くなったり細くなったりしていますが、 目立つ規模のものではありません。 CMEの影響がなければ、明日まではこのまま穏やかな状態が続くでしょう。 明後日、6月1日くらいから、地球はコロナホールの影響域に入ります。 GOESのX線写真を見ると、太陽の中心に小規模ですがコロナホールが見えています。 昨日の写真と比較すると、西へ(右へ)向かって進んでいるのが分かります。 昨日の写真で太陽の中心に達していましたので、 それから3日後の6月1日が、高速風到来の目安となります。 このコロナホールは、前回は650km/秒の高速風をもたらし、小規模の磁気嵐を発生させています。 太陽のフレア活動は穏やかです。 黒点群は4つ見えています。 どれも小規模で、X線の動画を見ても、ほとんど何の変化も見られません。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。30日09:33 (世界時29日00:33)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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