宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 5/23 11:10 更新 太陽風の速度がやや上昇し(500km/秒)、小規模のオーロラ活動が発生しています。 担当 篠原 400km/秒と静穏レベルに戻っていた太陽風ですが、 昨日のニュース以降ゆっくりと速度が上がり、現在500km/秒とやや高速の状態になっています。 SOHO EIT284の太陽写真では、特にコロナホールが見えるということもなく、 どういう原因でこの速度の上昇が起こっているのかはよく分かりません。 27日周期の図を見ると、前周期の4月28日に小幅の速度上昇(450km/秒程度)が見られていますが、 これと対応させるにしても、変動が3日も早まっているので現時点ではなんとも言えません。 今月の25日以降にどの様な変化が見られるかによるでしょう。 今後の予想ですが、 コロナホールなどの大規模な発生源が見られないことや、 現在の太陽風磁場の変化の様子などから考えて、大きく上昇が続くということはないでしょう。 現在のレベルがしばらく続いて、やがて穏やかになるのではないでしょうか。 速度が上がったことで、小規模のオーロラ活動が続けて発生しています。 AE指数で、500nT程度の活動が3回記録されています。 しばらくこのような状態が続くかもしれません。 太陽では、884黒点群がCクラス以下のとても小さな規模のフレアを起こしています。 X線のグラフでは、周りが低レベルなのでフレアが大きく見えますが、 B6クラスという、Cクラス(小規模フレア)の一桁下のX線強度です。 特に黒点群の規模が大きくなったということはなく、基本的には穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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