宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 5/18 16:54 更新 太陽風は低速状態が続いています。現在はやや上昇しており、これから高速風帯に入るかもしれません。 担当 篠原 更新が遅くなり申し訳ありません。 千葉幕張で開かれている地球惑星科学連合学会に、今日まで参加しています。 明日以降は通常の更新ペースに戻ります。 太陽風はなかなか速度が上がらないままでした。 17日23時(17日14時)くらいに太陽風の磁場強度が10nTに上がり、 高速風が始まりそうだったのですが、結局、速度には目立った変化がないまま、 それ以降10nT近い強度がずっと続きました。 そして、18日7時(世界時17日22時)に粒子の密度(橙色)が上昇を始めました。 これも高速風の始まりによく現れる現象です。 いよいよ高速風が始まるのでしょうか。 18日14時(世界時18日5時)に、太陽風の速度が320km/秒から380km/秒にジャンプし、 その後400km/秒に上がっています。 この後も上昇が続く可能性があります。 27日周期の図を見ると、結局、前周期と同じタイミングで速度が上がりそうです。 コロナホールの分布がずいぶん変化していたのですが、 それとどうつなげて理解できるのか、今の時点ではよくわかりません。 磁気圏はここまでは概ね静穏です。 磁場強度は強まった状態ですし、これから速度が上がると、 磁気圏活動も活発になると思われます。 放射線帯の高エネルギー電子は密度が下がりました。 太陽風磁場の強まりなどが影響したのでしょう。 10の4乗の線を大きく割って、下へ下がっています。 太陽は静穏です。 無黒点状態が続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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