宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 5/15 14:49 太陽風の速度は下がり、通常のレベルに戻っています。放射線帯高エネルギー電子は高い状態が続いています。
2006/ 5/16 11:53 穏やかな太陽風が続いています。これからコロナホールによる高速風がやってきます。
2006/ 5/17 10:38 太陽風は低速になっています(320km/秒)。放射線帯高エネルギー電子は高いレベルが続いています。
2006/ 5/18 16:54 太陽風は低速状態が続いています。現在はやや上昇しており、これから高速風帯に入るかもしれません。
2006/ 5/19 11:23 太陽風が高速になり(最高580km/秒)、磁気圏も活動的になっています。
最新のニュース

2006/ 5/20 08:45 更新
高速風は続いています(550km/秒)。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

太陽風の速度(ACEの図の黄色線)は、550km/秒と高速の状態で安定しています。
磁場強度(白線)は徐々に弱まっていて、8nTから3nTへゆっくりと下がっています。
3nTはやや弱めと言ってよく、磁場強度がすっかり下がりましたので、
地球は高速風帯の後半部分に入っていると考えられます。

強度が弱まったので、南北成分(赤線)の振幅も次第に小さくなっています。
全体としては北寄り(プラス方向)が続いていて、図の最初と最後で南を向いています(マイナス方向)。
このため、オーロラ活動もAE指数の図の最初のあたりに500nT程度の小規模のものが見えているだけです。
最後の部分にも小さな変化が見られそうですが、プロットされるのはこれからです。

磁場強度が弱まってきていますので、今後は南を向いても小規模の変化しか現れないでしょう。
速度も低下の方向にありますので、磁気圏はより穏やかな状態へ移行します。
SOHO EIT284の太陽写真は全体的にのっぺりとしていて、変化がなく、
コロナホールは見られません。
当分の間、穏やかな太陽風が続きそうです。

放射線帯の高エネルギー電子は、低いレベルが続いています。
高速風の後は、密度が増加することがよく見られます。
今日から明日にかけて、様子を見る必要があるでしょう。
(今回は、あまり増加しないような感じがします)

太陽は穏やかな状態が続いています。
写真では見ることができませんが、884番という新しい黒点群が出現したそうです。
恐らく、SOHO EIT284の写真で、太陽の南東(左下)に明るく見えている領域に現れたのでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。