宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 5/ 4 13:25 更新 太陽風の磁場強度が強まっています。速度は低速です(320km/秒)。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽風に変化が起こっています。 昨日の夕方くらいから磁場強度がじわじわと増加を始め、 5日1時(世界時4日16時)くらいからははっきりと増加傾向になり、 5日5時(世界時4日20時)に8nTに達しています。 現在まで、その強度はほぼ一定で保たれています。 一方、太陽風の速度も、磁場に遅れて変化が見られていますが、 280km/秒から320km/秒に上がった程度で、 磁場強度の変化に比べるととても小幅な変化にとどまっています。 この変化が何に起因するものか、現時点ではよく分かりません。 昨日のニュースでお知らせした、コロナホールに関係した変化としては早すぎると思います。 5月1日に小規模のCME(太陽ガスの放出現象)が発生していますが(2日のニュース参照)、 この到来とするのも早すぎる様です(2日のニュース参照)。 前周期の4月4-5日に見えていた小規模高速風の名残りと考えるのが妥当かもしれません。 磁場強度が強まっている間は、どのような変化になるか注目する必要があります。 特に、南向きが強まった場合は、低速とはいえある程度のオーロラ活動につながるでしょう。 また、明日以降は、コロナホールによる本格的な太陽風の乱れが始まると思われますので、 引き続き注意が必要です。 現在のところ、磁気圏はとても穏やかです。 AE指数には全く変化が見られていません。 放射線帯の高エネルギー電子も、低いレベルで推移しています。 太陽面には、4つの黒点群が見えています。 どれも穏やかで、目立ったフレア活動は起こしていません。 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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