宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 5/ 1 10:32 更新 小さな小規模フレア(C1.8)が発生しています。太陽風はたいへん遅く(300km/秒)、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽の東の端で、小規模フレアをいくどが起こしていた黒点群が姿を現しました。 今日の太陽写真の、左端付近に見える小さな黒点がそれです。 番号は書かれていませんが、878黒点群です。 規模としては小さく、大きな活動を起こすことはなさそうです。 876黒点群が、30日18時(世界時30日9時)にC1.8の小さな小規模フレアを起こしました。 875、876黒点群は活動の頻度を落としていて、次第に穏やかになっている様子です。 中規模フレアが発生する可能性は、引き続き指摘されています。 太陽風は更に速度を下げて、300km/秒になっています。 かなり低速風になっています。 磁場強度は4nTで、南北成分はとても小さな北向きが続いています。 このため磁気圏は非常に静穏で、AE指数のグラフは全く変化が見られません。 27日周期の図を見ると、ちょうど1周期前の4月4-5日に、 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気嵐が発達するという変動が発生していました。 この太陽風の乱れは、周期性の現象ではないと思われますので、 今周期は、明日にかけてこのまま穏やかな状態が続くと思われます。 また、4月5-6日に小さな速度の上昇がありましたが、今回はどうなるでしょうか。 SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールはほとんど見えていません。 従って、今周期も速度の乱れが発生したとしても、小規模なものに留まるでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|