宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/26 10:28 更新 875黒点群の小規模フレアにより、CMEが発生しています。地球への影響はありません。 担当 篠原 875黒点群に続いて、876黒点群が姿を現してきました。 2つを合わせると、かなり大きな黒点活動となっているように見えます。 875黒点群は25日15時(世界時25日6時)にC1の小規模フレアを起こしています。 発生時間の長い長時間型のフレアで、これに伴ってCME(太陽ガスの放出現象)が発生してます。 X線強度としては小さなフレアだったわりに、派手なCMEを飛ばしています。 動画を掲載していますので、ご覧下さい(久しぶりの動画掲載です)。 875黒点群はまだ太陽の端の方にあり、 飛び出した太陽ガスも地球に対して横方向に向かっています。 従って、地球への影響は無いだろうと考えられます。 875と876黒点群は、SOHO EIT284の写真ではとても明るく輝いて見えています。 GOES衛星によるX線の動画を見ていると、小さな活動を頻繁に続けています。 黒点群の磁場構造は複雑さを増しているとのことで、 蓄えているエネルギーが大きくなっている様です。 今後、中規模フレアなどを発生させる可能性があり、しばらく注目する必要があります。 また、太陽の中心に移動して来た頃にCMEを起こすと、地球へも影響が及びます。 太陽風は速度が400km/秒でほぼ安定しています。 磁場強度も4nTで、その前日の状況とほとんど同じです。 南北成分が南を向くと、小規模のオーロラ活動が発生しています。 速度、磁場強度ともに大したことはないため、AE指数の変動も小さなものです。 現状では今後の擾乱に繋がる要因は無く、5〜6日近く穏やかな状態が続きそうです。 SOHO LASCO C3カメラによる、4月25日のCME(太陽ガスの放出現象)。東側に向かって飛び出しています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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