宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CARISMA)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙環境計測グループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 4/21 12:45 太陽風は400km/秒で、磁気圏は穏やかです。コロナホールの影響は現れていません。
2006/ 4/22 11:27 太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。南向き磁場の影響で、これから磁気圏が乱れそうです。
2006/ 4/23 09:05 高速風と南向き磁場の影響で、磁気圏活動が活発になりました。高速太陽風は続いています。
2006/ 4/24 12:49 太陽風は速度をゆっくりと下げています(480km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。
2006/ 4/25 11:17 太陽風は速度が通常レベルに下がりました。875黒点群が大きな姿を見せています。
最新のニュース

2006/ 4/26 10:28 更新
875黒点群の小規模フレアにより、CMEが発生しています。地球への影響はありません。

担当 篠原

875黒点群に続いて、876黒点群が姿を現してきました。
2つを合わせると、かなり大きな黒点活動となっているように見えます。

875黒点群は25日15時(世界時25日6時)にC1の小規模フレアを起こしています。
発生時間の長い長時間型のフレアで、これに伴ってCME(太陽ガスの放出現象)が発生してます。
X線強度としては小さなフレアだったわりに、派手なCMEを飛ばしています。
動画を掲載していますので、ご覧下さい(久しぶりの動画掲載です)。
875黒点群はまだ太陽の端の方にあり、
飛び出した太陽ガスも地球に対して横方向に向かっています。
従って、地球への影響は無いだろうと考えられます。

875と876黒点群は、SOHO EIT284の写真ではとても明るく輝いて見えています。
GOES衛星によるX線の動画を見ていると、小さな活動を頻繁に続けています。
黒点群の磁場構造は複雑さを増しているとのことで、
蓄えているエネルギーが大きくなっている様です。
今後、中規模フレアなどを発生させる可能性があり、しばらく注目する必要があります。
また、太陽の中心に移動して来た頃にCMEを起こすと、地球へも影響が及びます。

太陽風は速度が400km/秒でほぼ安定しています。
磁場強度も4nTで、その前日の状況とほとんど同じです。
南北成分が南を向くと、小規模のオーロラ活動が発生しています。
速度、磁場強度ともに大したことはないため、AE指数の変動も小さなものです。

現状では今後の擾乱に繋がる要因は無く、5〜6日近く穏やかな状態が続きそうです。



SOHO LASCO C3カメラによる、4月25日のCME(太陽ガスの放出現象)。東側に向かって飛び出しています。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT


この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。