宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
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コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 4/19 09:56 放射線帯の高エネルギー電子は減少したものの、まだ高いレベルです。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2006/ 4/20 10:47 太陽風、磁気圏は穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルが続いています。
2006/ 4/21 12:45 太陽風は400km/秒で、磁気圏は穏やかです。コロナホールの影響は現れていません。
2006/ 4/22 11:27 太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。南向き磁場の影響で、これから磁気圏が乱れそうです。
2006/ 4/23 09:05 高速風と南向き磁場の影響で、磁気圏活動が活発になりました。高速太陽風は続いています。
最新のニュース

2006/ 4/24 12:49 更新
太陽風は速度をゆっくりと下げています(480km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。

担当 篠原

太陽風は速度をゆっくりと下げています。
600km/秒から、1日かけて480km/秒に下がりました。
やや高速という程度で、磁気圏への影響はだいぶ小さくなっています。

一方、磁場強度も5nTと普通の強さで安定しています。
南北成分は北寄りが目立ちますが、ところどころで-3nTくらいの南向きが見られています。
そこで、小規模のオーロラ活動が見られています(AE指数のグラフ参照)。
南向き磁場の強さが弱いため、大きな活動にはつながっていないのです。
ACEの図では、最新の部分で南向きが4時間ほど継続中です。
この影響が見られそうですが、速度がどんどん下がっていますので、
磁気圏の活動はそれほど活発にはならないでしょう。

太陽風はこの後も次第に速度が低下し、穏やかな状態になります。
SOHO EIT284の太陽写真は全体がぼんやりとしていて、コロナホールは見られません。
27日周期の図を参考にすると、10日間近く穏やかな日が続きそうです。

放射線帯の高エネルギー電子の密度は、わずかな増加が見られています。
しかし、警戒ラインからはずっと低い数値です。
高速風の後ですが、大きく増加することはなさそうです。

太陽では、新しい黒点群が東側から上がって来ました。
写真には番号は付いていませんが、875黒点群です。
わりと大きな黒点があるようです。
X線動画で見ると、小さなフレア活動を起こしてちかちかと輝いています。
今の状況では、小規模のフレア活動が見られる程度で、
大きな活動を起こすことはなさそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。