宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 4/21 12:45 更新 太陽風は400km/秒で、磁気圏は穏やかです。コロナホールの影響は現れていません。 担当 篠原 4月15日より高いレベルが続いていた放射線帯高エネルギー電子が、 低いレベルに下がった様です。 現時点では、GOES10, 12ともに10の4乗の線を大きく切っています。 下に書いていますが、昨夜発生した小規模の磁気圏活動が影響している様です。 GOES衛星の観測値が最高に達するのは日本時間の深夜ですので、 正しい状況が分かるには今夜まで待つ必要があります。 最高値は警戒ライン(10の4乗)より下がっているのではないでしょうか。 太陽風は、速度400mk/秒でほとんど安定しています。 磁場強度も5nT前後を保っていて、どちらも通常の状態です。 20日21時(世界時20日12時)頃に、一時的に-5nTの南向きが1時間ほど発生しました。 この影響で、一時的に小規模のオーロラ活動が起きています。 その他の時間帯では、太陽風磁場の南北成分はほとんど0nTか、弱い北向きで、 磁気圏は穏やかだった様です。 昨日のニュースで、太陽風磁場のセクター境界が来たようだと書きましたが、 その後、磁場の向きが戻ってしまい、結局磁場方向の一時的な乱れだった様です。 ただ、27日周期の図を見ると、数日中にはセクター境界を迎えそうです。 また、コロナホールの影響は、現時点では見えていません。 小規模のコロナホールだったので、 このまま目立った変動が見られないまま過ぎて行く可能性もあります。 セクター境界を過ぎる頃に南北磁場の乱れが生じて、 小規模のオーロラ活動が発生する程度の変動に留まるのではないでしょうか。 太陽では、874黒点群が黒点数を少し増やしています。 写真上で黒点群が見やすくなっています。 それでも小規模であることに変わりはなく、太陽のフレア活動は穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (放射線帯電子版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|