宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/23 09:05 更新 高速風と南向き磁場の影響で、磁気圏活動が活発になりました。高速太陽風は続いています。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 昨日、22日18時(世界時22日9時)頃までは500km/秒が続き、 その後、更に上昇に転じて、ゆっくりと600km/秒まで上昇しています。 また、昨日は高速風に加えて太陽風磁場が大きく乱れ、大きな影響を及ぼしました。 ACEの図の前半部、22日19時(世界時22日10時)頃にかけて、 磁場強度が10〜15nTと強い状態が続き、 南北成分が+10nTから-10nTの幅で激しく南北に変動しています。 この影響で、オーロラ活動がかなり活発になりました。 AE指数では、この時間帯に1000nT規模の活動が続けて観測されています。 ただ、南向き磁場が長い時間続くということはなかったので、 磁気嵐の指標である環電流の大きな発達は起こしていません。 Dst指数の観測では30nT程度の小幅の変動にとどまっています。 沖縄の磁場データでも、赤線が一段下がる変化が見えています。 太陽風磁場は現在は6nTに下がっています。 このため、高速風もほぼ最高値に達しているのではないでしょうか。 今後はゆっくりと低下に向かうと思われます。 また、太陽風磁場の南北成分は北寄りの傾向に変わっていて、磁気圏は静穏になっています。 これが南寄りに転じると、再び磁気圏が活動的になりますので、 速度が高い間は注意する必要があります。 放射線帯の高エネルギー電子は、今回の磁気圏活動の影響ですっかり低下しています。 ただし、高速風の影響でこの後増加に向かう可能性があります。 太陽では、C3の小規模フレアが発生しています。 これは、東側(左側)からこちら側に回りつつある新しい領域が起こしたものです。 今後、ここから黒点群が姿を現すと思われます。 どの程度の規模、活動度か、しばらく注視する必要があります。 その他は、874黒点群は規模が小さくなっていて、 写真では認識することができず、目立った領域はありません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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