宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/22 11:27 更新 太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。南向き磁場の影響で、これから磁気圏が乱れそうです。 担当 篠原 太陽風の速度が500km/秒に上がっています。 遅れ気味ですが、コロナホールの影響がやってきた様です。 SOHO EIT284の太陽写真では、そのコロナホールは既にかなり西側に移動しています。 手前の明るいガスが被ってしまって、見にくくなっていますが、 右端の赤道からやや上の部分に見えています。 太陽風では、21日16時(世界時21日7時)ころから変化が始まりました。 磁場強度が5nTから次第に増加し、10nTから、やがて15nT近くまで強まりました。 また、粒子の密度も増加して、濃い太陽風になっています。 そして、21日23時(世界時21日14時)頃から、 これらの変化を追いかけるように、速度の上昇が始まりました。 速度は350km/秒くらいまで下がっていたのですが、ゆっくりと上昇を続け、 現在500km/秒と高速状態になっています。 磁場強度は依然10nTと強まっていて、粒子密度も増加したままです。 このため、引き続き速度は上昇を続ける可能性があります。 コロナホールの規模から考えると、高速風が長く続く事はないと思いますが、 27日前にはほとんど速度の変化が見られなかったため、 この後の変化の予想は立てにくい状況です。 磁気圏活動のスイッチとなる太陽風磁場の南北成分は、 これまでは北寄りに推移していました。 所々に短時間の南向きがある程度で、小規模の磁気圏活動が見られた程度です。 今日は、AE指数のグラフが不調ですので、シベリアのデータをご覧下さい。 小規模の変動が観測されています。 この太陽風磁場の傾向が、ACEの最新の部分で変わっています。 22日8時(世界時21日23時)から、南北成分は一転して南向きに大きく切り替わりました。 現在、-10nTの強い南向きが3時間ほど続いています。 速度が高まっているため、磁気圏は一気に活動的になりそうです。 すでに極域ではオーロラ活動が活発になっていると思われます。 南向きが継続すると、磁気嵐も発達しそうです。 今後、どこまでこの南向きが続くかに注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は、昨夜は最高値でぎりぎり10の4乗を越えました。 ただ、太陽風の乱れにともなう変動で、かろうじて越えたという印象です。 現在の磁気圏活動の影響で、この後は更に減少すると予想されます。 太陽のフレア活動は穏やかです。 874群は特に発達はしていません。 SOHO EIT284の東端(左端)が明るくなっているので、 やがて新しい活動領域が上がってきそうです。 今のところ、目立った動きは見えていません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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