宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/20 10:47 更新 太陽風、磁気圏は穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルが続いています。 担当 篠原 太陽風は、速度が400km/秒から360km/秒へゆっくりと下がる程度で、 通常の速度でほぼ安定した状態です。 磁場強度も4nTとこちらも普通のレベルです。 太陽風の磁場の大まかな方向が切り替わる、セクター境界が来ているようで、 磁場の方向を示す水色の線に変化が見えています。 この、セクター境界そのものは磁気圏活動に対して影響はありませんが、 この前後で太陽風の様子が変わり、乱れが発生することはあります。 今のところは、その様子は見られません。 速度が落ち着いていることと、磁場の南北成分が小さいことなどのため、 磁気圏は穏やかです。 オーロラ活動を示すAE指数には変化がありません。 これまでのニュースでも書きましたが、 今日、明日くらいから、コロナホールによる太陽風の乱れが発生するかもしれません。 コロナホールの規模と前周期の状況を考え合わせると、 小規模の変動に留まりそうです。 乱れが来た場合は、小規模のオーロラ活動も発生するでしょう。 その後は、太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、その密度をやや増加させています。 18日に一時的な磁気圏の乱れで数値を下げましたが、 その後磁気圏が穏やかになって、増加に転じています。 GOES10、12ともに警戒ラインの10の4乗を越えています。 衛星の運用では、注意のレベルが上がっていると言えそうです。 太陽のフレア活動は穏やかです。 X線のグラフではとても小さな変動が3つほど見えていますが、 これは872黒点群で起きたものです。 黒点群はいずれもたいへん小さく、このまま穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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