宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/18 10:33 更新 放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルを続けています。太陽風はやや高速です(500km/秒)。 担当 篠原 放射線帯の高エネルギー電子は、たいへん高いレベルを続けています。 昨夜も、GOES10の観測値は10の5乗を越えていました。 衛星の運用では注意が必要な状態です。 ただし、観測データの最新の部分では急激な減少が見られています (リアルタイムの図では、掲載している図以上に減少が見られています)。 これが高エネルギー電子の本格的な減少を意味しているのか、瞬間的な変化に留まるのか、 明日にかけてデータの変化に注目する必要があります。 ACEの観測によると、太陽風磁場が-5nTと南寄りの傾向になっています。 このため、磁気圏の活動が活発になっている様です。 AE指数で700nTの変化が見えています。 放射線帯高エネルギー電子の急減は、この磁気圏活動と関係した変化だと思われます。 太陽風は順調に速度を下げています。 昨日550km/秒を切ったとお知らせしましたが、 18日0時(世界時17日15時)頃に470km/秒までさがりました。 一旦そこで落ち着き、最新の部分で500km/秒へやや上がっています。 これと関係するように、太陽風の磁場強度が、 速度の上昇が発生する少し前から5nTと少しですが強まりを見せています (それまでは、3nT前後で推移していました)。 この様子では、もう少し速度が上がるのかもしれません。 ただ、対応するコロナホールは見えていませんので、上昇しても小規模でしょう。 SOHO EIT284カメラでは、太陽の中心のやや北(上)に、 ぽつんと小さなコロナホールが見えています。 27日前の、太陽の同じ面が見えていた時の写真と比較してみます。 このところ黒点がにぎやかに活動していましたが、その影響でしょうか、 明るい活動領域(黒点があります)が赤道沿いに東西に分布しています。 前周期は南北に細長く延びていたコロナホールが、南半分が消えてしまって、 北の端の部分だけが残ったようになっています。 ただ、コロナホールの幅は大きくなっています。 前周期の太陽風の変化では、このコロナホールによ影響はあまり見られませんでした。 (3月25日以降に磁場の乱れがある程度見えています) 今回は、コロナホールの様子が変わっていますので、影響の及び方も変わりそうです。 北側だけが残ったということでは、影響は小さくなる方向ですし、 幅が大きくなったということでは、影響は及びやすくなっています。 これから2〜3日後の変化を見てください。 太陽のフレア活動は静穏です。 X線の図でとても小さなフレアが見えていますが、黒点群はどれも小規模で、 今後大きな活動に繋がることはないでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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