宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/14 12:40 更新 太陽風磁場が大きく南を向いています(-12nT)。速度が高くなっているため(550km/秒)、磁気圏が大きく乱れそうです。 担当 篠原 太陽風の磁場強度が20nTに強まり、 14日9時(世界時14日0時)頃から南北成分が南向きにかたより、 現在、-12nTと大きな値になっています。 このまま強い南向きの状態が継続すると、オーロラ活動や磁気嵐が大きく発達する可能性があります。 今後の太陽風の変化に注意が必要です。 13日18時(世界時13日9時)頃から、太陽風の速度が上昇を始めました。 400km/秒から6時間ほどで550km/秒に上昇しました。 SOHO EIT284の写真で太陽の中心から北寄りに見えているコロナホールによる高速風です。 速度は500〜550km/秒に達したところで安定しています。 速度が上昇するとともに、磁場強度も大きく強まりました。 20nTとかなり強い値に達しています。 磁気圏活動のスイッチとも言える、磁場の南北成分は初めは北を向いていました。 このため、ここまでは磁気圏活動はそれほど大きなものになっていません。 AE指数のグラフの前半部分では、比較的小規模の変動が見えている程度です。 しかし、初めに書いたように、14日9時(世界時14日0時)頃から磁場は南向きに切り替わり、 -12nTに達しています。 速度が高くなっていることから、このまま南向きが続くと、 かなり大きな磁気圏活動に繋がる可能性があります。 オーロラ活動がたいへん活発になり、磁気嵐も大きく発達することが予想されます。 コロナホールの広がりの様子から、高速風は4日程度は続くと思われます。 更に速度が上昇する可能性もありますので、今後の推移に注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏活動に伴って一気に数を減らしています。 警戒ラインから大きく下がっています。 また、太陽のフレア活動は穏やかです。 黒点群は東西に点々と分布していますが、どれも小規模で、目立った活動は起こしていません。 今後も穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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