宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/10 10:15 更新 磁気圏活動が活発になっています。小規模の磁気嵐になっています。太陽風の速度は680km/秒に上昇しています。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度は上昇を続け、 9日20時(世界時9日11時)頃に600km/秒、 10日9時(世界時10日0時)には680km/秒に上がっています。 コロナホールの見え方や、27日周期の前周期の変化などと比べて考えると、 予想以上に高速になったと思います。 27日周期の図の、4月9日の部分を見ていただきたいのですが、 高速風が到来する(速度(緑色線)が上昇する)前には、 磁場強度(青線)が先に強まるという性質があります。 今回の高速風でも、磁場強度は15〜20nTへ強まっています。 この様な時に、南向き磁場(赤線)も強いものが現れやすくなり、 速度の上昇と重なって強い磁気圏活動を起こしやすくなります。 今回も、オーロラ活動を示すAE指数で 500〜1000nT(最大は1500nT)規模の活動がここまで続いています。 また、ACEの図の赤線で、9日12時半から14時半(世界時9日3時半から5時半)にかけて -15nTに達する強い南向き磁場が見られています。 この影響で沖縄の磁場強度が一気に100nT近く下がる現象が観測されています。 地球を囲むように流れる環電流の急な発達を示しています。 世界規模の観測でも小さな磁気嵐となっているようです(Dst指数で-50nT)。 ACE衛星の図を見ると、太陽風の磁場強度は5nTへ弱まっています。 このことより、既に速度は最大に達していると思われます。 磁場強度が下がったことで、強い南向きは発生しなくなっています。 しかし、速度が高まっていますから、弱い南向きでも影響は大きくなります。 (速度と南向き磁場強度の重ね合わせで、磁気圏への影響が決まります) 高速風が続いている間は、磁気圏活動への注意が必要です。 コロナホールの規模から考えると、この高速風はそれほど続かないと思われます。 これからゆっくり低下を始め、明日にかけて下がって行くのではないでしょうか。 太陽のフレア活動は、静穏です。 太陽写真の東端(左端)に、小さく黒点が見えています。 規模も小さく、X線の動画を見ても目立った活動は起こしていません。 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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