宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 4/ 5 12:34 太陽風磁場の南向きが安定して続いています。弱い磁気嵐状態になっています。
2006/ 4/ 5 23:57 太陽風磁場が北を向きました。磁気圏の乱れはひとまず落ち着くでしょう。
2006/ 4/ 6 13:29 太陽風磁場が北向きに切り替わり、磁気圏は穏やかになっています。C8の小規模フレアが発生しました。
2006/ 4/ 7 12:42 中規模フレアが2回発生しています。太陽風の速度は下がり、磁気圏は穏やかです。
2006/ 4/ 8 13:15 太陽風はやや遅く(350km/秒)、磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2006/ 4/ 9 12:38 更新
太陽風速度の上昇が始まりました。強い南向き磁場の影響で、オーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

コロナホールによる高速太陽風が、地球にやってきたようです。
ACE衛星の図を見ると、磁場強度(白線)が、
最初は4nTでしたが、ゆっくりと強まり続けて15nTにまで強まっています。
この様な磁場強度の強まりは、高速風の始まりによく見られます。

磁場強度の変化に続いて、速度(黄色線)にも変化が現れています。
まだ小幅ですが、320km/秒から400km/秒へと上昇しています。
引き続き速度は上昇を続けると思われますので、注意してください。

磁場強度が強まった事で、南北成分(赤線)の影響も大きくなっています。
磁場強度が強いために、強い南向きが発生しやすくなるのです。
今日のACEの図の最後の部分では、
-5〜-10nTくらいの南向きが6時間にわたって続いています。
このため、オーロラ活動が急に活発化しています。
AE指数で1000nTの変化が観測されています。

ACEの図の最新部分を見ると、
一度北向きに切り替わって、また南に下がるという変化が見えています。
このまま南向きが続くと、オーロラ活動も活発に続きます。

SOHO EIT284の太陽写真には、高速風の原因となるコロナホールが見えています。
東西方向(横方向)の幅が広くありませんので、
高速風は2〜3日程度の短い期間で終わるのではないでしょうか。

急に複数の黒点群が発生して、にぎやかになった太陽面でしたが、
これらの黒点群は西に没しつつあります。
活動も穏やかになっていて、フレア活動は観測されていません。
太陽の中心付近に869黒点群が残っていますが、これも小規模です。
太陽は穏やかになっています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。