宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 4/ 8 13:15 更新 太陽風はやや遅く(350km/秒)、磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 太陽風は、速度350km/秒とやや遅い状態です。 磁場強度は4nTで普通ですが、南北成分は2nT弱と小さな振幅になっています。 ACEの図の前半では、小さく南寄り(赤線がマイナス)になっていたため、 小さなオーロラ活動も発生していた様です。 オーロラ電流の強さを示すAE指数を見ると、図の前半で小さな変化が見えています。 ACEの図の後半では、太陽風磁場は北寄り(赤線がプラス)に変わったため、 AE指数も後半は全く変化がありません。 地球の磁気圏はとても静かになっています。 このまま明日にかけて、太陽風は低速で穏やかな状態が続くと予想されます。 磁気圏のオーロラ活動も穏やかなままでしょう。 その後、4月10日くらいからコロナホールによる、高速の太陽風が地球にやってきます。 SOHO EIT284の太陽写真を見てください。 太陽の中心のやや右寄り(西寄り)から、下側(南)に向かって暗い領域が広がっています。 これがコロナホールです。 ここから吹き出している速度の高い太陽風が、もう1〜2日程度で地球に達するでしょう。 太陽風の速度が上がり、磁場が強まって南を向くと、 オーロラが活発になったり、磁気嵐が発生します。 ただし、コロナホールとしては比較的小規模のものの様です。 太陽風の乱れも、それほど大きなものにはならないのではないかと思います。 太陽では、867黒点群でC9.7の大きめの小規模フレアが発生しています。 7日17時(世界時7日8時)です。 短時間型のもので、CME(太陽ガスの放出現象)はないでしょう。 ここしばらくにぎやかだった865、867の両黒点群はともに勢力を弱めています。 フレアを起こす可能性は下がっています。 869群に番号が書かれました。 ここはまだ目立ったフレア活動は起こしていません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|