宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 4/ 7 12:42 更新 中規模フレアが2回発生しています。太陽風の速度は下がり、磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 太陽面で一番西側(右側)に見えている865黒点群が、昨日から活発になっています。 6日14時半(世界時6日5時半)にM1.4、7日5時半(世界時6日20時半)にM1.2と、 2つの中規模フレアを起こしています。 X線のグラフを見ると2つめのM1.2は長時間型になっています。 この様なフレアの場合、CME(太陽ガスの放出現象)を伴うことがよく見られるのですが、 SOHOのLASCOカメラでは、今のところこれに相当するCMEは見えていません。 ただし、CMEが発生していたとしても横を向いているため、地球への影響はないでしょう。 865群は現在も同程度の規模を保っていて、引き続き中規模フレアへの注意が必要です。 また、太陽写真には新しく868黒点群の番号が付き、 東寄りには、869黒点群(まだ書かれていません)が発生しています。 更に、EIT284の太陽写真の東端が明るくなっていることから、 これから新しい活動領域が上がって来るかもしれません。 450km/秒とやや速度が上がっていた太陽風ですが、1日程度で速度が低下に向かっています。 昨日の昼以降はゆっくり低下を続けていて、既に380km/秒と、通常レベルに戻っています。 太陽風磁場は強度が3nT程度に弱まり、南北には2nT〜-2nT程度で変化していますが、 幅が小さいことと、速度が下がって来ているため磁気圏は概ね穏やかです。 AE指数の図も、後半は全く変化が見えていません。 SOHO EIT284の写真では、太陽の真ん中から下に向かって、 暗くコロナホールが広がっているのが見えます。 ここは太陽の磁場が外へ向かって広がっている場所で、 速度の高い太陽風が外へ向かって吹き出しています。 (そのために、周囲より暗く見えるのです) ちょうど今、太陽の中心で飛び出した太陽風が、3日後頃に地球にやってきます。 早ければ9日、本格的には10日頃から影響が現れるでしょう。 それまでは、太陽風、磁気圏ともに穏やかな状態が続くと思われます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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