宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 4/ 5 12:34 更新 太陽風磁場の南向きが安定して続いています。弱い磁気嵐状態になっています。 担当 篠原 太陽風磁場の安定した南向きが、延々とほぼ1日にわたって続いています。 ACE衛星の観測によると、 4日15時半(世界時4日6時半)に南北成分が-5nTと南向きになった太陽風磁場は、 その後も安定して南向きを続け、 現在も-5nTから-7nTへとやや強まった状態で南向きが続いています。 南向きに切り替わって、既に21時間が経過しています。 ただ、太陽風の速度が300〜350km/秒と遅く、磁気圏への影響は大きなものとはなっていません。 AE指数では、300nT程度の変動が連続的に発生し、 磁気圏への小規模なエネルギー流入が続いていたことを示しています。 図の最後の部分で、800nTの変動へと大きくなっていますが、 これは南向き磁場が-7nTへ強まったことと関係しているのでしょう。 これらの変動は、シベリアの磁場データでも見ることができます。 南向き磁場の継続によって、地球を囲む環電流が発達して、小規模の磁気嵐が発生しています。 沖縄の磁場データでは、-30〜-50nTほど、静穏レベル(青の横線)から下がった状態になっています。 この変化には地方時依存性がありますので、地球全体で見ると、 -50nTほど下がった状態が続いている様です。 太陽風磁場の南向きがどこまで続くのか、注目されます。 太陽風の速度に変化が無ければ、磁気圏活動は現在のように比較的小規模のままでしょう。 ただ、速度に変化が始まると、太陽風磁場の状態も変わってしまうのではないでしょうか。 太陽の865、867黒点群はやや落ち着いています。 C4の小規模フレア以降は、目立ったフレア活動を起こしていません。 しかし、中規模クラスのフレアを起こす可能性は依然保っているとのことです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|