宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 3/22 13:14 更新 高速太陽風が続いていて(600km/秒)、磁気圏活動も続いています。862黒点群が小規模フレアを頻発させています。 担当 篠原 太陽風は速度600km/秒と高速で安定した状態が続いています。 27日周期の図を見ると、前周期よりも高速風領域の規模が大きくなっている様です。 高速風の立ち上がりが1日早まっていたのに対し、 速度の下がり方は前周期よりもむしろ遅れています。 そして、太陽風磁場の南北成分も南向きの傾向が継続しています。 磁場強度は4nT前後に弱まっているのですが、南寄りを継続して向いているため、 磁気圏への影響も強いまま続いています。 AE指数では、500nTから最大で1000nTを越える活動も記録されています。 シベリアの磁場データでも、これまでの2日間に負けない様な変化が記録されています。 南向き磁場の強さは-3〜-4nT程度なのですが、 600km/秒と高速であるのが活発な活動を作っているのです。 (もちろん、南向き磁場が更に強ければ、更に激しい活動になりました) この高速風領域も、後半には入っているようですので、 これからゆっくりと速度は低下して行くと思われます。 前周期とは様子が異なっていますので、どの時点から本格的に低下するのか注目されます。 放射線帯の高エネルギー電子は現在も高いレベルを保っています。 衛星の運用では引き続き注意が必要でしょう。 太陽では862黒点群が、昨日のニュース以降やや活動的になっています。 C1〜2クラスの小規模フレアを6回ほど発生させています。 今後更に活動を強めるのかどうか、注意が必要でしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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