宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 3/15 12:40 太陽風の磁場強度が強まっています。これから高速風帯に入る可能性があります。
2006/ 3/16 13:44 550km/秒の高速風が来ました。現在もやや高速が続いています。磁気圏は概ね静穏です。
2006/ 3/17 14:28 太陽風の速度は通常レベルに下がっています。比較的小規模のオーロラ活動が見られています。
2006/ 3/18 12:58 太陽風は通常の速度で,磁気圏は静穏です。
2006/ 3/19 13:33 高速太陽風がやってきました。現在の速度は650km/秒。弱い磁気嵐が発生しています。
最新のニュース

2006/ 3/20 13:42 更新
太陽風は速度が一段と上昇しています(700km/秒)。南向き磁場の影響で、磁気圏活動が活発です。

担当 篠原

磁気圏の活動が活発に続いています。
太陽風は、昨日より600〜650km/秒の高速状態が続いていましたが、
今日の未明、20日4時(世界時19日19時)からもう一段上昇して、
700km/秒まで上がっています。

太陽風の磁場は強度が10nTを切り、6nT前後で推移していました。
南北成分が比較的安定的に南を向き、-3〜-5nT程度の南向きが続いています。
それほど強い南向きではありませんが、速度が高まっているため、
磁気圏の活動を活発にしています。

AE指数のグラフでは、500〜1000nTのオーロラ活動がほぼ一日を通して観測されています。
沖縄の磁場データは、-50nTを前後して推移していて、
磁気嵐の状態が継続していることを示しています。

SOHOのEIT284画像が久しぶりに更新されました。
太陽面の西側(右側)に小規模ですがコロナホールが見えています。
この影響が、現在の高速風につながっているのではないでしょうか。
高速風は更に2〜3日程度続きそうです。
太陽風磁場の南寄りの傾向が続くと、磁気圏の活動も活発に継続します。
極性が変わって、北寄り中心に変わると、速度が高速でも磁気圏は穏やかになります。

そして、この高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子の密度が急激に増加しています。
GOES10(青線)は、既に警戒ラインである10の4乗の線を越えました。
今後更に高エネルギー電子が増加する可能性がありますので、
衛星の運用では注意が必要です。

太陽のフレア活動は穏やかです。
太陽のまんなかに、一列に並んだ黒点群が見えています。
860群と862群に当たる様です。
X線では目立った変動は起こしておらず、太陽は穏やかな状態が続くでしょう。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。