宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 3/21 12:37 更新 高速風領域は後半に入っています(600km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。 担当 篠原 高速太陽風と活発な磁気圏活動が続いています。 昨日より700km/秒とかなり速い状態が継続していました。 このあたりが最高速の領域だった様です。 日付が変わった21日1時(世界時20日16時)頃から速度がゆっくりと低下を始めました。 現在は600km/秒に下がっています。 しかし、依然高速の状態です。 太陽風の磁場は強度は5nT前後で普通の強さです。 しかし、南北成分の南寄りが続いていて、磁気圏活動にエネルギーを与え続けています。 南向き磁場の振幅は-2〜-3nT程度で比較的小さいのですが、 速度が高い事で磁気圏が活動的になっています。 AE指数を見ると、500〜800nTの変化が一日中見えています。 シベリアの磁場データも3日間乱れ続けています。 低緯度の沖縄の磁場データは、 静穏レベル(青の横線)から-50nTほど下がったところを保っていて、 弱い磁気嵐も継続しています。 さて、今回の高速太陽風領域も後半に入りました。 EIT284の太陽写真では、今回の高速風の原因となったコロナホールが 西の端(右端)に沈みつつあります。 27日周期の前周期の変化の様子から、 これから2日ほどかけて速度は通常の値に戻っていくのではないでしょうか。 速度が高い間は、南向き磁場によって磁気圏の活動が活発になります。 放射線帯の高エネルギー電子の密度は一段と高まっています。 GOES10(青線)に続いて、GOES12(赤線)も警戒ラインの10の4乗を越えています。 衛星の運用では注意が必要でしょう。 この状態は数日に渡って続くと思われます。 太陽では、写真に番号が付いていませんが、中心付近に862黒点群が見えています。 規模に目立った変化はありません。 X線のグラフでは、小さな変動は観測されていますが、目立った活動ではありません。 太陽は静穏な状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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