宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 3/18 12:58 更新 太陽風は通常の速度で,磁気圏は静穏です。 担当 篠原 宇宙天気は、穏やかな状態が続いています。 太陽風は速度400km/秒前後と通常の速度でほぼ安定しています。 磁場強度は4nT前後で、こちらも通常の強さです。 南北成分は0nTを挟んで、小さく南北に揺れる程度でした。 AE指数のグラフを見るとほとんど変化は無く、 磁気圏ではオーロラ活動はほとんど見られていません。 太陽は27日で一周します。 従って、コロナホールなど太陽の磁場構造に影響される太陽風の変化は、 27日の周期で繰り返す傾向があります。 この様子を見るために用いるのが、27日周期の図です。 この図を見ると、前周期の2月20日(図は世界時です)からコロナホールによる高速風(緑色線)が来ています。 今周期に対応させると、明日、3月19日から速度が上がり始めると予想されます。 太陽風の周期性はあくまで目安であって、周期毎に太陽の様子は変化しますし、 高速風の到来も早くなったり遅くなったりします。 今日から注目するべきでしょう。 太陽風の速度が上昇を始めるときには、磁場強度が強まることがよくあります。 27日周期の図のIMFとある青線が磁場強度(Bt)です。 前周期のデータでも、2月19日から磁場強度の上昇が発生しています。 今回も同様の経過をたどると予想されますので、ACEの図の磁場強度にも注目してください。 IMFの赤線は南北成分(Bz)です。 こちらがマイナスになることが、磁気圏活動が活発になるための条件です。 磁場強度が強まるとともにこの成分がマイナス(南)を向くと、オーロラの活動が活発になります。 活発の度合いは、速度と南向き磁場の強さに関係します。 太陽のフレア活動はとても穏やかです。 黒点群は、860、861群のふたつが存在しています。 写真では、太陽の中心のやや左に、ほんのかすかに黒点がひとつ小さく見えています。 これは860群です。 861群はその左下にあるのですが、この写真では識別できません。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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