宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 3/16 13:44 更新 550km/秒の高速風が来ました。現在もやや高速が続いています。磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 昨日、太陽風磁場強度の強まりをお伝えしましたが、 その後、速度が上昇を続け、15日23時(世界時15日14時)頃に550km/秒に達しました。 最高速の状態は長くは続かず、2〜3時間経ったところで低下に転じ、 現在にかけて450〜500km/秒とやや高速の状態で推移しています。 磁場強度は10nTに強まっていましたが、速度が最高に達した頃に5nTに弱まっています。 磁気圏への影響を決める磁場の南北成分は、概ね北寄りの傾向を示しています。 ただ、図の真ん中付近、16日1時(世界時15日16時)頃に、 1時間ほど-3nTくらいの弱い南向きが発生しています。 ここでは速度も高まっていたため、一時的にオーロラ活動が強まりました。 AE指数で500nT、シベリアの磁場データを見ると1000nT近い活発な活動が、 短時間ですが発生しています。 27日周期の図を見ると、前周期の高速風帯が半日ほど遅れて到達したのだという事が分かります。 この後、速度はゆっくりと下がっていくでしょう。 南向き磁場によって、小規模のオーロラ活動が発生するかもしれませんが、 基本的には穏やかな状態が続くと思われます。 そして、3日後の19日から、次の高速風が地球へやってくると予想されます。 前周期の、2月20日に始まる高速風の回帰です。 この時の高速風は、最高で700km/秒に達しています。 太陽写真が更新されていないため、新しい写真は掲載していません。 昨日から更に新しく861黒点群が発生したとのことです。 詳細は分かりませんが、規模は小さいと思われます。 X線のグラフでは、Aクラスのところで小刻みの変動が観測されています。 これは、太陽の西の端(右端)に没しつつある859黒点群が起こしている変化です。 周りが静かなので目立っていますが、規模はとても小さなものです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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