宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 3/ 6 13:34 太陽風の速度は一段と下がり、とても低速です(300km/秒)。磁気圏はとても穏やかです。
2006/ 3/ 7 12:26 太陽風の磁場が大きく乱れ、南向きの影響でオーロラ活動が活発になりました。
2006/ 3/ 8 12:23 太陽風磁場の乱れは終わり、磁気圏は穏やかになっています。太陽で小さな長時間型フレアが発生しました。
2006/ 3/ 9 12:35 太陽風磁場のセクター境界が来ています。太陽風磁場に乱れが発生しています。
2006/ 3/10 12:28 地球は回帰性の高速風領域に入りつつある様です。現在は磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2006/ 3/11 15:20 更新
コロナホールによる高速太陽風が来ています(550km/秒)。オーロラも活発になっています。

担当 篠原

コロナホールによる高速太陽風が来ています。
10日20時(世界時10日11時)頃から、太陽風の速度が本格的に上昇を始め、
11日6時(世界時10日21時)頃に550km/秒に達しました。
その後、太陽風は550km/秒を現在まで保っています。

太陽風磁場は10nT前後まで強まっていましたが、
速度が上昇するとともに、強度が下がり、現在は5nTと普通の強さに戻っています。
このことより、高速風は既に最高速に達していると思われます。

磁場強度の強まりや、速度の上昇の影響で、オーロラ活動も活発に発生しています。
AE指数のグラフでは、1000nTに達する活発な変化や、500nTくらいの小規模の活動などが
何度も観測されています。

現在も速度が高い状態が続いているため、
南向き磁場が現れるとオーロラ活動が強まるでしょう。
ただし、磁場強度が下がっているので、比較的小規模にとどまるのではないでしょうか。

27日周期の図を見ると、太陽風はこのような高速風の山が、
現在のも含めて3回ほどやってくると思われます。
3回目がもっとも大きな山です。

今回の高速風は2日ほど続きそうなので、これから下がり、
そしてまた2日ほど経った所で、次の高速風の山が来そうです。
ただ、太陽の様子はゆっくりとですが変化しますので、前回とは異なった変化になる可能性はあります。

太陽のフレア活動はとても穏やかです。
X線のグラフは最低レベルを続けています。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。