宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 3/10 12:28 更新 地球は回帰性の高速風領域に入りつつある様です。現在は磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽風は、磁場強度が8nTとやや強まった状態が続いていましたが、 南北成分が北寄りの傾向だったため、磁気圏にはあまり大きな影響がありませんでした。 AE指数のグラフとシベリアの磁場データを見ると、 10日4時(世界時9日19時)のところに、火山の様な山形(谷型?)の変化がひとつだけ発生しています。 これは、ACEの図で、10日2-3時(世界時9日17-18時)に-5nTの南向きが発生したことによる変化です。 1時間ほどずれがあるのは、ACE衛星に当たった太陽風が地球に達するまでに時間がかかることと、 太陽風の変化が地球の磁気圏に目立つ変化を与えるまでに時間がかかることが関係しています。 ACEの最新の部分(右端)を見ると、太陽風は磁場強度が10nTを越えるくらいに上がり、 速度も380km/秒から420km/秒に高まっています。 27日周期の図で2月11-12日に見えている、 小規模の高速風領域が回帰しつつあるのではないかと思います。 速度の上昇と、南向き磁場の発生によって、磁気圏の活動が強められる可能性があります。 (現在は、磁場は北寄りが続いています) 太陽はとても穏やかです。 フレア活動は全く発生していません。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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