宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 3/ 8 12:23 更新 太陽風磁場の乱れは終わり、磁気圏は穏やかになっています。太陽で小さな長時間型フレアが発生しました。 担当 篠原 一昨日の6日に始まった太陽風磁場の乱れですが、 昨日のニュース以降は磁場強度が4nT程度に弱まりました。 南北成分は引き続き南寄りの傾向が続いたのですが、その強さは-2nT前後に弱まり、 磁気圏への影響は小さくなりました。 太陽風の速度は400km/秒前後から、現在は370km/秒に下がっています。 今日のAE指数のグラフでは、使われている観測点の数が2〜3箇所に減っています。 従って、オーロラ活動の図としては注意して見る必要があります。 しかし、シベリアの磁場データのグラフや、その他のデータも参考にして考えると、 磁気圏は基本的に穏やかな状態に戻っている様です。 沖縄の磁場データは、昨日50nTほど下がった所から、緩やかに回復の傾向を示しています。 低緯度地上(沖縄)の磁場強度の弱まりは、地球の赤道面を囲むように流れる環電流によるものですが、 沖縄の磁場変化は、昨日の磁気圏擾乱で発達した環電流が、 ゆっくりと弱まっている様子を示しています。 太陽風の磁場強度は4nTに下がったままになっており、 磁気圏の乱れは一段落ついたと見てよいでしょう。 太陽風は今日から明日くらいまでは穏やかな状態が続きそうです。 27日周期の図を参考にすると、その後、コロナホールによる、 比較的小規模な高速風が到来すると思われます。 一方、太陽では、856黒点群で、8日1時(世界時7日16時)に長時間型の弱いフレアが発生しました。 GOESのX線グラフでは、Bクラスに達した程度ですが、9時間にわたる強度の増加が観測されています。 この影響で、CME(太陽ガスの放出現象)が発生している可能性があります。 SOHO衛星が観測の休止位置に来ていることもあり、現時点では詳細は分かりません。 発生箇所が太陽の中心から外れて西に行き過ぎていること、規模がかなり小さいことなどから、 CMEが飛び出していても、太陽風への目立った影響は見られないのではないでしょうか。 乱れが地球へ到来するとすると、日本時間で10日の朝くらいでしょうか。 上記のコロナホールの影響と重なってしまって、区別できない可能性が高そうです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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