宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 3/ 7 12:26 更新 太陽風の磁場が大きく乱れ、南向きの影響でオーロラ活動が活発になりました。 担当 篠原 昨日の予想は見事に外れ、太陽風の磁場に乱れが発生しています。 6日13時(世界時6日4時)頃に、太陽風磁場のセクター境界が観測されました。 太陽風磁場の大まかな方向が、 「太陽から地球方向」から、「地球から太陽方向」へ変化したのです。 この変化自体は、宇宙天気に目立った影響は与えません。 しかし、この切り替わり以降、太陽風の様子が大きく変化したのです。 太陽風磁場の強度が急に強まり、10nTから、最大で15nTまで強まりました。 南北成分は、6日20時(世界時6日11時)から、南寄りに傾向が変わりました。 その直後から-5nTの南向きが続き、 磁場強度が15nTに達した7日4時半(世界時6日19時半)からは、 -10nTの強い南向きが約5時間にわたって続きました。 この間、太陽風の速度も上昇して、 それまでの300kkm/秒から、400km/秒近くまで上がりました。 ただ、高速というほどではなく、通常状態と言える程度の速度です。 南向き磁場が強まった結果、磁気圏の活動が活発になりました。 シベリアの磁場データを見ると、1000nTの幅の変化が観測されています。 一方、AE指数では、500nTとやや小規模の観測に留まっています。 ただし、これは現時点で収集されている観測データが少ないためではないでしょうか (図の色から判断すると、3観測点にとどまっている様です)。 シベリアの観測を参考にすると、 AE指数でも1000nT程度の変化が観測されている可能性があると思います。 また、沖縄の磁場データは、静穏レベルから-50nTほど低下する変化が見えています。 強い南向きの影響で、弱い磁気嵐が発生していると思われます。 今回の磁気圏活動は、活発ですが、大きなものにはなりませんでした。 それは、速度が400km/秒と、高速にはならなかったためです。 現在の太陽風は、速度は400km/秒のままですが、磁場強度は7nTくらいに弱まっています。 そして、南北成分は南寄りから、北寄りに変わりつつある様です。 このまま北寄りで安定すると、磁気圏の活動はおとなしくなるでしょう。 また、今回の太陽風の乱れは、それほど長くは続かず、 明日くらいにかけて次第に収まって行くのではないかと思います。 続いて、太陽の状況ですが、フレア活動はとても穏やかです。 掲載している写真では見つけることができませんが、 黒点群は856、857群ととても小さな黒点群が2つあるそうです。 こちらは、穏やかな状態がつづくでしょう。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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