宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/24 12:22 太陽風の速度は450km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。
2006/ 2/25 11:47 太陽風は次第に通常の速度に戻っています。穏やかな状態が続くでしょう。
2006/ 2/26 12:14 太陽風速度は低速(350km/秒)になっています。太陽風磁場の乱れが始まるかもしれません。
2006/ 2/27 12:39 太陽風磁場が安定して南を向いています(-5nT)。小規模の磁気圏活動が続いています。
2006/ 2/28 12:26 太陽風の速度は遅く(340km/秒)、磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2006/ 3/ 1 12:06 更新
太陽風磁場が南北に変化して、小規模の磁気圏活動を起こしています。

担当 篠原

太陽風は、前周期と似た変化を見せています。
太陽は地球に対して約27日で1回転します。
そのため、太陽から吹き出している太陽風もまた、27日周期で似た変化を繰り返す性質があります。
従って、27日前の太陽風の変化を見る事で、今後の太陽風の変化を予測することができるのです。
27日周期の図は、このようにして今後の変化を予測するために作成しています。

前周期にあたる、2月1日以降の太陽風は、速度は400km/秒と普通のレベルですが、
磁場がやや強まり、南北に大きく変化するという特徴が見られていました。
その変化は2月6日にかけて続いています。
このことから、今周期もまた同様の変化が2月28日くらいから発生するのではないかと予想していました。

2月26日に一度、大きな太陽風磁場の乱れが発生して、27日に一旦収まりました。
そして、昨日、28日から再び磁場の乱れが始まっています。
ACEのデータを見ると、太陽風の磁場は強度(白線)が7nTとやや強まり、
南北成分(赤線)も南北に+7nTから-7nTまで、強度いっぱいに大きく揺れています。
前周期と類似した変動です。

太陽風の速度もまた、340km/秒の低速から、
前周期同様に400km/秒と通常レベルですがやや上昇しています。

南北成分の変化の影響で、オーロラ活動も強められています。
速度が遅めなので、大きな活動にはなっていませんが、
AE指数で500nTを越える様な変動や、その他の小規模の変動が観測されています。

太陽風磁場の南北の変動が、前周期同様に数日間継続するとすると、
オーロラも活動的な状態を続ける可能性があります。
ただし、速度がこれ以上高まることはないと思われますので、弱めの磁気圏活動が続く程度です。

太陽のフレア活動は静穏です。
856黒点群はとても小規模で、X線グラフには小さな変化が見えている程度です。



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。