宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/22 13:06 太陽風の速度が650〜700km/秒に上昇しています。オーロラ活動も続いています。
2006/ 2/23 13:27 高速風帯から抜け始めています。速度は500km/秒へ下がりました。太陽は無黒点が続いています。
2006/ 2/24 12:22 太陽風の速度は450km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。
2006/ 2/25 11:47 太陽風は次第に通常の速度に戻っています。穏やかな状態が続くでしょう。
2006/ 2/26 12:14 太陽風速度は低速(350km/秒)になっています。太陽風磁場の乱れが始まるかもしれません。
最新のニュース

2006/ 2/27 12:39 更新
太陽風磁場が安定して南を向いています(-5nT)。小規模の磁気圏活動が続いています。

担当 篠原

太陽風磁場に乱れが発生しています。
昨日より、磁場強度は7nTとやや強まった状態が続いていました。
地球の磁気圏にとって重要だったのは、昨夜26日21時(世界時26日12時)頃から、
南北成分が安定した南向き(-5nT程度)になったことです。
このため、磁気圏にエネルギーが流れ込み、オーロラなどの活動度が高められています。
速度が遅い(360km/秒前後)ので、発生している磁気圏活動は、AE指数で500nT前後と比較的小規模です。

磁場強度は、現在は5nTとやや弱まり、南向き磁場も-3nTに下がっています。
しかし、依然安定した南向きが続いていて、小規模の磁気圏活動が継続していると思われます。

27日周期の図を参考にすると、太陽風磁場の乱れはもう数日続く可能性があります。
SOHO EIT284の太陽写真には、太陽の中心やや右に小さなコロナホールが見えています。
地球へ影響を及ぼす位置に来ています。

放射線帯の高エネルギー電子は密度が下がり、警戒ラインよりも下になりました。
昨夜の磁気圏活動の影響もあるのでしょう。

太陽はまだ無黒点のままです。
GOESのX線データが小刻みに変動を捉えていますが、
これはSOHO EIT284の太陽の東端(左端)に明るく見えている領域の活動によるものです。
まだ黒点は見えていませんが、やがて上がって来るでしょう。
Cクラスの小規模フレアが観測されるようになるかもしれません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。