宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/20 13:28 昨夜より、太陽風の速度が上昇を始めました(420km/秒)。引き続き上昇しそうです。
2006/ 2/21 12:10 580km/秒程度の高速風が続いてます。オーロラが活発に発生しました。
2006/ 2/22 13:06 太陽風の速度が650〜700km/秒に上昇しています。オーロラ活動も続いています。
2006/ 2/23 13:27 高速風帯から抜け始めています。速度は500km/秒へ下がりました。太陽は無黒点が続いています。
2006/ 2/24 12:22 太陽風の速度は450km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2006/ 2/25 11:47 更新
太陽風は次第に通常の速度に戻っています。穏やかな状態が続くでしょう。

担当 篠原

太陽風は、高速状態から次第に通常の速度にもどっています。
昨日は450km/秒くらいでやや高速でしたが、ゆっくりと低下の傾向を続けていて、
現在は420km/秒に下がっています。
高速風帯を抜けて、穏やかな太陽風になっています。

太陽風の磁場強度は3nTとやや弱め。
ACEの図の前半に-2〜-4nTのまとまった南向きが発生しています。
この影響で、500nTから瞬間的に1000nTに達するオーロラ活動が発生しています。
それ以外の時間帯では、南向き磁場が見られることがあまり無く、オーロラ活動は低調です。

27日周期の図を参考にすると、
日本時間で今日から明後日の27日くらいまではとても穏やかな太陽風が続きそうです。
27日の夜か、28日くらいから太陽風磁場に乱れが発生して、
磁気圏活動がいくらか活発化する可能性があります。
それは、SOHO EIT284の太陽写真で中心付近に見えている、
小さなコロナホールと関係するのだと思います。

放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルを保っています。
変化としては減少の方向に向いています。
このままゆっくりと減少して、警戒ラインを割ることになるでしょう。

太陽は無黒点のままです。
穏やかな状態が続いています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。