宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/19 12:13 太陽風の速度が上昇を始めそうです。現在は、太陽風も磁気圏も穏やかです。
2006/ 2/20 13:28 昨夜より、太陽風の速度が上昇を始めました(420km/秒)。引き続き上昇しそうです。
2006/ 2/21 12:10 580km/秒程度の高速風が続いてます。オーロラが活発に発生しました。
2006/ 2/22 13:06 太陽風の速度が650〜700km/秒に上昇しています。オーロラ活動も続いています。
2006/ 2/23 13:27 高速風帯から抜け始めています。速度は500km/秒へ下がりました。太陽は無黒点が続いています。
最新のニュース

2006/ 2/24 12:22 更新
太陽風の速度は450km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

太陽では無黒点が続いています。
白色光の写真では、のっぺらぼうの姿がずっと続いています。
同様にX線で撮影された太陽画像もまた、光る部分がほとんどない真っ暗な姿になっています。
今日の最初の写真で、その1例を紹介します。
X線観測についてはグラフを掲載していますが、
その値はこのところすっかり最低レベルに落ち込んだままです。
その様子を画像で見ると、このように、真っ暗な太陽として見えているのです。

太陽風の高速風領域は、2つの山が1つになって、期間も短くなってしまった様です。
昨日以降も速度の低下が続き、550km/秒から450km/秒に落ちています。
まだ、やや速いと言える速度です。
速度が下がって来た事と、磁場強度が落ちて南向きが現れても小さくなっていることから、
オーロラ活動もとても弱くなっています。

今後は、このまま穏やかな状態が続きそうです。
太陽風の速度は更に下がって行くのか、前周期の影響がいくらかは残っていて、
現在程度の速度がしばらく続くのか、注目されます。

放射線帯の高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。
昨日までの増加は止まったようですが、GOES10、12衛星共に警戒ラインに達していますので、
衛星の運用ではしばらくの間注意が必要でしょう。



GOES衛星のX線カメラが撮影した太陽。黒点などの活動領域が無く、全体的に暗く見える。24日12時 (世界時24日3時)。
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。