宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 2/23 13:27 更新 高速風帯から抜け始めています。速度は500km/秒へ下がりました。太陽は無黒点が続いています。 担当 篠原 太陽風は昨日のニュース以降ゆっくりと速度が低下しています。 昨日、650〜700km/秒程度だった速度は、現在500km/秒まで下がっています。 27日周期の図を見ると、2つだった高速風の山が1つになってしまった様です。 これから1〜2日かけて、速度はゆっくりと下がって行くのではないでしょうか。 速度の低下とともに、太陽風の磁場強度も下がっています。 5nTから3nTくらいに、こちらもゆっくりと低下しています。 オーロラ活動に影響を及ぼす南向き成分は、 図の前半部分で-4nTくらいの変化がたびたび見られています。 そのため、AE指数で500nTから800nT程度のオーロラ活動が発生していました。 南向き磁場が一段と弱まった後半は、速度が低下したこともあり、 オーロラ活動はとても弱まっています。 シベリアの磁場変化を見ると、この3日間で最初激しかったオーロラ活動が、 日を追うごとに小規模になって行く様子が良くわかります。 今後更に太陽風の速度が低下すると、オーロラ活動も一段と穏やかになるでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真の、最新の写真(左)と27日前の写真(右)とを比較してみましょう。 太陽の真ん中から東(左)にかけて、細長いコロナホールが見えています。 この分布は2つの写真でほぼ一緒です。 このことから、今後、1週間程度の太陽風の変化は、 前周期のものと近い変化になるのではないでしょうか。 27日周期の図を見ると、このコロナホールは、規模が小さいためでしょう、 ほとんど高速風としては地球に影響を及ぼしていません。 ただ、太陽風磁場の乱れが1月31日以降に見られています。 これに対応する変化が2月27日以降に現れるのではないでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子密度の高い状態が続いています。 数値的には、昨日よりも増加しています。 この影響で、衛星の運用などでは障害が発生しやすくなっています。 太陽は無黒点が続いています。 とても小規模な長時間型のフレア活動が太陽の南西(右下)で起こりましたが、 全体的にはとても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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