宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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太陽黒点 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/18 14:30 太陽風の速度は下がり続けています(380km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。
2006/ 2/19 12:13 太陽風の速度が上昇を始めそうです。現在は、太陽風も磁気圏も穏やかです。
2006/ 2/20 13:28 昨夜より、太陽風の速度が上昇を始めました(420km/秒)。引き続き上昇しそうです。
2006/ 2/21 12:10 580km/秒程度の高速風が続いてます。オーロラが活発に発生しました。
2006/ 2/22 13:06 太陽風の速度が650〜700km/秒に上昇しています。オーロラ活動も続いています。
最新のニュース

2006/ 2/23 13:27 更新
高速風帯から抜け始めています。速度は500km/秒へ下がりました。太陽は無黒点が続いています。

担当 篠原

太陽風は昨日のニュース以降ゆっくりと速度が低下しています。
昨日、650〜700km/秒程度だった速度は、現在500km/秒まで下がっています。
27日周期の図を見ると、2つだった高速風の山が1つになってしまった様です。
これから1〜2日かけて、速度はゆっくりと下がって行くのではないでしょうか。

速度の低下とともに、太陽風の磁場強度も下がっています。
5nTから3nTくらいに、こちらもゆっくりと低下しています。
オーロラ活動に影響を及ぼす南向き成分は、
図の前半部分で-4nTくらいの変化がたびたび見られています。
そのため、AE指数で500nTから800nT程度のオーロラ活動が発生していました。
南向き磁場が一段と弱まった後半は、速度が低下したこともあり、
オーロラ活動はとても弱まっています。

シベリアの磁場変化を見ると、この3日間で最初激しかったオーロラ活動が、
日を追うごとに小規模になって行く様子が良くわかります。
今後更に太陽風の速度が低下すると、オーロラ活動も一段と穏やかになるでしょう。

SOHO EIT284の太陽写真の、最新の写真(左)と27日前の写真(右)とを比較してみましょう。
太陽の真ん中から東(左)にかけて、細長いコロナホールが見えています。
この分布は2つの写真でほぼ一緒です。
このことから、今後、1週間程度の太陽風の変化は、
前周期のものと近い変化になるのではないでしょうか。
27日周期の図を見ると、このコロナホールは、規模が小さいためでしょう、
ほとんど高速風としては地球に影響を及ぼしていません。
ただ、太陽風磁場の乱れが1月31日以降に見られています。
これに対応する変化が2月27日以降に現れるのではないでしょうか。

放射線帯の高エネルギー電子密度の高い状態が続いています。
数値的には、昨日よりも増加しています。
この影響で、衛星の運用などでは障害が発生しやすくなっています。

太陽は無黒点が続いています。
とても小規模な長時間型のフレア活動が太陽の南西(右下)で起こりましたが、
全体的にはとても穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

2/22 13:06 UT

1/26 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。