宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 2/18 14:30 更新 太陽風の速度は下がり続けています(380km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 太陽風は引き続き速度を低下させています。 昨日の450km/秒から、1日かけて380km/秒まで下がりました。 磁場強度は4nTと普通のレベルで、弱い南向きが時々見られています。 速度が下がってきた事と、磁場の南向きが弱いため、磁気圏は概ね静穏です。 AE指数でオーロラの活動度を見ると、300nT程度の小さな変化が見られている程度です。 SOHO EIT284の太陽写真には、中心付近にコロナホールが見えています。 あまりはっきりしたコロナホールではありませんが、 この影響で明日以降太陽風の速度が上昇すると思われます。 27日周期の図を見ると、前周期には最高で600km/秒まで速度が上がっています。 前周期は一旦速度が下がったのち、再び上昇して、 全体で6日間程度太陽風の乱れた期間が続いています。 太陽では、黒点群の番号が854、855と2つ付けられていますが、 どちらも規模が小さく、写真では黒点の姿を見つける事ができません。 GOES衛星のX線グラフによると、17日14時(世界時17日5時)に、 規模はとても小さいですが長時間型のフレアが発生しています。 その直後にSOHO LASCO C3カメラで、 太陽の東側(左側)に飛び出すCME(太陽ガスの放出現象)が観測されていますので、 太陽の東側で発生したフレアだと思われます。 このCMEによる地球への影響はありません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|