宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 2/13 14:18 更新 太陽風の速度は下がり、やや遅くなっています(350km/秒)。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽風の速度が、短期間で低下してしまいました。 12日17時(世界時12日8時)頃に500km/秒に上がったのを頂点にして、 その後ゆっくりと低下を続け、既に350km/秒とやや遅い速度にまで下がっています。 前周期(27日周期の図を参照)では、450〜500km/秒の速度が5日間近く続いたのですが、 今回は1日半くらいで下がってしまいました。 場合によっては、この後に再び上昇が発生するのかもしれませんが、 現時点では分かりません。 磁場強度も5nTから3nTくらいに下がっています。 南北成分の変化では、小さな南向き磁場が時々見られている程度です。 このため、磁気圏も静穏で、AE指数のグラフではとても小さな変化が3カ所ほど見えている程度です。 太陽風の状態がこのままであれば、磁気圏は穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真は、全体がのっぺりとしてきて、 変化のない一様な太陽に見えています。 フレア活動もとても穏やかです。 853黒点群は既に没したのではないでしょうか。 太陽は無黒点に見えています。 X線のグラフも最低レベルに下がっていて、非常に静かです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|