宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 2/ 6 12:27 更新 太陽風の磁場が強まり(10nT)、南向きも強まっています。磁気圏活動がある程度活発化しそうです。 担当 篠原 太陽風が興味深い変化を始めています。 今朝早く、6日3時(世界時5日18時)ころから徐々に磁場強度(白線)が強まり始め、 5nTから10nTに上がりました。 現在も強まる傾向は続いています。 そして、南北成分(赤線)を見ると、初めは北向き(プラス方向)に白線とともに強まっていましたが、 やがて、徐々に南向きへ(マイナス方向へ)変化を始め、 6日9時半(世界時6日0時半)頃に北向きから南向きに切り替わり、更にマイナスへ変化を続け、 現在は-7nTを越えています。 大きな磁場の構造を持った、太陽風のかたまりが飛んで来ているのではないかと思います。 これからどのくらいまで磁場強度が強まって行くのか、興味がもたれます。 一方、速度は350km/秒とやや遅い状態で安定しています。 ここまでは、太陽風磁場が概ね北を向いていたため、磁気圏はとても穏やかでした。 オーロラ活動を示すAE指数にはほとんど変化が現れていません。 しかし、現在は南向き磁場が強まっていますので、磁気圏の活動はこれから活発化します。 ただ、速度が遅めですので、大きな活動にまでは発達しないでしょう。 AE指数などの今後の変化に注目してください。 太陽のフレア活動は現在も穏やかです。 黒点の無い状態も続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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