宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 2/ 1 12:44 太陽風は速度はとても遅い状態です(310km/秒)。磁気圏は静穏です。
2006/ 2/ 2 12:47 太陽風は低速ですが、磁場が乱れて小規模のオーロラ活動が発生しています。
2006/ 2/ 3 11:55 太陽風速度は低速ですが(350km/秒)、南向き磁場の影響で小規模のオーロラ活動が発生しています。
2006/ 2/ 4 13:05 太陽風磁場の変動によって、小規模のオーロラ活動が発生しています。太陽はとても穏やかです。
2006/ 2/ 5 12:13 太陽風磁場の強度が下がり、磁気圏は一段と穏やかになっています。太陽では、無黒点が続いています。
最新のニュース

2006/ 2/ 6 12:27 更新
太陽風の磁場が強まり(10nT)、南向きも強まっています。磁気圏活動がある程度活発化しそうです。

担当 篠原

太陽風が興味深い変化を始めています。
今朝早く、6日3時(世界時5日18時)ころから徐々に磁場強度(白線)が強まり始め、
5nTから10nTに上がりました。
現在も強まる傾向は続いています。
そして、南北成分(赤線)を見ると、初めは北向き(プラス方向)に白線とともに強まっていましたが、
やがて、徐々に南向きへ(マイナス方向へ)変化を始め、
6日9時半(世界時6日0時半)頃に北向きから南向きに切り替わり、更にマイナスへ変化を続け、
現在は-7nTを越えています。
大きな磁場の構造を持った、太陽風のかたまりが飛んで来ているのではないかと思います。
これからどのくらいまで磁場強度が強まって行くのか、興味がもたれます。

一方、速度は350km/秒とやや遅い状態で安定しています。
ここまでは、太陽風磁場が概ね北を向いていたため、磁気圏はとても穏やかでした。
オーロラ活動を示すAE指数にはほとんど変化が現れていません。

しかし、現在は南向き磁場が強まっていますので、磁気圏の活動はこれから活発化します。
ただ、速度が遅めですので、大きな活動にまでは発達しないでしょう。
AE指数などの今後の変化に注目してください。

太陽のフレア活動は現在も穏やかです。
黒点の無い状態も続いています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。