宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/29 08:26 太陽風は速度を下げ続けています(480km/秒)。磁気圏活動も小規模になっています。
2006/ 1/30 10:00 放射線帯の高エネルギー電子が高いレベルです。太陽風の速度は350km/秒へ下がり、磁気圏はとても穏やかです。
2006/ 1/31 11:19 太陽は無黒点になっています。太陽風速度は遅く、磁気圏は静穏です。
2006/ 2/ 1 12:44 太陽風は速度はとても遅い状態です(310km/秒)。磁気圏は静穏です。
2006/ 2/ 2 12:47 太陽風は低速ですが、磁場が乱れて小規模のオーロラ活動が発生しています。
最新のニュース

2006/ 2/ 3 11:55 更新
太陽風速度は低速ですが(350km/秒)、南向き磁場の影響で小規模のオーロラ活動が発生しています。

担当 篠原

太陽風の磁場は、7nTくらいにやや強まった状態を続けています。
南北成分は、ゆっくりと南北に変化していて、
-5nTくらいのしっかりした南向きが、数時間続くという変化が見られています。
この安定した南向き磁場と関連して、オーロラなどの磁気圏活動が発生しています。
ただし、速度が遅いので(350km/秒)、発生している変動は小規模なものです。
AE指数では400nTくらいの変化が観測されています。
シベリア磁場データでも同程度の変化が見えています。

27日周期で前歴を調べると、この太陽風磁場の乱れは、
今日、明日くらいまで続きそうです。
速度上昇を伴わないので大きな磁気圏活動には繋がりませんが、
ちょうど良い時間帯に南向きが来ると、
極域ではきれいなオーロラを眺める事ができているのではないかと思います。
その後は、磁場強度が弱まり、速度が更に下がって、とても穏やかな状態になるでしょう。

放射線帯の高エネルギー電子は、密度をどんどん下げています。
すっかりレベルが下がっています。

太陽は無黒点状態が続いています。
X線レベルはたいへん低く、最低レベルでほぼ変化が見られないという状態です。
SOHO EIT284の太陽写真でも、明るい所が東西の端に見える程度になっています。
とても穏やかな太陽です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。