宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 2/ 2 12:47 更新 太陽風は低速ですが、磁場が乱れて小規模のオーロラ活動が発生しています。 担当 篠原 太陽風は低速状態を続けています(320〜370km/秒)。 ただし、太陽風磁場は6〜7nTに強まって、-5nT程度の南向きが続いたりする変動を見せています。 磁場の強まりと南北への乱れという性質は、ここの期間で以前より継続して見られている特徴です。 速度で見ると、目立った速度上昇もなく、概ね穏やかな部分なのですが、 磁場で見ると毎回強度の強まりが見られている、興味深い領域です。 南向き磁場の影響で、300nTくらいの小規模のオーロラ活動が発生しています(AE指数)。 シベリアの磁場データでは、小さな変化しか観測されていません。 これはオーロラ活動が見られた時間帯が、シベリアの夜中には当たらなかったためでしょう。 今後も、太陽風の磁場強度がやや上がっている間は、 南向き磁場に応じて小規模の乱れが発生するという状況が続くでしょう。 速度に目立った上昇が発生する事はないと思います。 このまま、やや低速の状態が続くでしょう。 このところ高いレベルを保っていた放射線帯の高エネルギー電子は、一気に密度を下げています。 小規模ですが磁気圏活動が活発になった影響だと思われます。 太陽のフレア活動はとても静穏です。 黒点は見られず、X線の強度は最低レベルに下がっています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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