宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/30 10:00 更新 放射線帯の高エネルギー電子が高いレベルです。太陽風の速度は350km/秒へ下がり、磁気圏はとても穏やかです。 担当 篠原 太陽風の速度は、どんどん下がり続けています。 昨日のニュースでは、480km/秒とやや高速というくらいでしたが、 その後も時間とともに速度は下がり、 現在は350km/秒、やや低速というレベルにまで落ちています。 太陽風の磁場強度(白線)も2nTと弱まったままです。 ACEの図は、縦軸の幅が適宜変化しますので、 図の上では立派な幅を持っている様に見てしまいます。 縦軸の数値に注意してください。 南北成分も0か北寄りの傾向で、磁気圏はとても穏やかです。 AE指数には変化がほとんど見られませんでした。 シベリアの図でも、最近の24時間(右寄り3分の1の部分)には全く変化が見えていません。 太陽風は今後も基本的には穏やかな状態を続けると思われます。 ただし、SOHO EIT284(掲載写真は1日半前のものです)に見えている、 細長いコロナホールらしき領域の影響が見られるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、密度の増加は止まりましたが、 警戒ラインと言われる10の4乗を保っています。 減衰はゆっくり進みますので、衛星の運用などではしばらく注意が必要でしょう。 太陽は無黒点になっているようです。 写真には何も見えていません。 X線はレベルを下げており、フレア活動はとても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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