宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/25 13:23 地球は高速風帯を過ぎました。太陽風の速度は400km/秒に下がっています。
2006/ 1/26 13:25 太陽風磁場が乱れて、磁気圏活動が活発になりました。現在は穏やかになっています。
2006/ 1/27 14:19 太陽風の速度が650km/秒と高速に変化しています。太陽風磁場の影響で、オーロラ活動が活発になりました。
2006/ 1/28 14:27 太陽風速度は550km/秒へ下がっています。小規模のオーロラ活動が続いています。
2006/ 1/29 08:26 太陽風は速度を下げ続けています(480km/秒)。磁気圏活動も小規模になっています。
最新のニュース

2006/ 1/30 10:00 更新
放射線帯の高エネルギー電子が高いレベルです。太陽風の速度は350km/秒へ下がり、磁気圏はとても穏やかです。

担当 篠原

太陽風の速度は、どんどん下がり続けています。
昨日のニュースでは、480km/秒とやや高速というくらいでしたが、
その後も時間とともに速度は下がり、
現在は350km/秒、やや低速というレベルにまで落ちています。

太陽風の磁場強度(白線)も2nTと弱まったままです。
ACEの図は、縦軸の幅が適宜変化しますので、
図の上では立派な幅を持っている様に見てしまいます。
縦軸の数値に注意してください。
南北成分も0か北寄りの傾向で、磁気圏はとても穏やかです。
AE指数には変化がほとんど見られませんでした。
シベリアの図でも、最近の24時間(右寄り3分の1の部分)には全く変化が見えていません。

太陽風は今後も基本的には穏やかな状態を続けると思われます。
ただし、SOHO EIT284(掲載写真は1日半前のものです)に見えている、
細長いコロナホールらしき領域の影響が見られるかもしれません。

放射線帯の高エネルギー電子は、密度の増加は止まりましたが、
警戒ラインと言われる10の4乗を保っています。
減衰はゆっくり進みますので、衛星の運用などではしばらく注意が必要でしょう。

太陽は無黒点になっているようです。
写真には何も見えていません。
X線はレベルを下げており、フレア活動はとても穏やかです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。