宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (NICT)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
Space Environment Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/22 14:34 太陽風速度は通常レベルに下がっています(380km/秒)。明日以降、高速風が来ると予想されます。
2006/ 1/23 11:53 昨夜、C4の小規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇を始めそうです。
2006/ 1/24 12:30 コロナホールによる高速風が来ています(600km/秒)。オーロラ活動も高まっています。
2006/ 1/25 13:23 地球は高速風帯を過ぎました。太陽風の速度は400km/秒に下がっています。
2006/ 1/26 13:25 太陽風磁場が乱れて、磁気圏活動が活発になりました。現在は穏やかになっています。
最新のニュース

2006/ 1/27 14:19 更新
太陽風の速度が650km/秒と高速に変化しています。太陽風磁場の影響で、オーロラ活動が活発になりました。

担当 篠原

昨日の私の予想は外れて、太陽風は速度を上げています。
昨日のニュース以降、太陽風の速度は上昇を続け、現在、650km/秒に達しています。
コロナホールの影響と思われますが、SOHO EIT284の写真では様子がはっきりしませんでした。
27日周期の図で、前周期と比較すると、速度の分布がずいぶん変わっている事が分かります。
この後、どの程度高速風が継続するのか興味が持たれます。

太陽風速度の上昇にともなって、太陽風の磁場が10nTに強まっていました。
この間、南北に+10nTから-10nTくらいまで激しく変動していました。
速度が高まっている事もあり、磁気圏の活動が強められました。
AE指数では、1000nTを越えるような活発な変動が観測されています。
(シベリアの磁場データでも激しい変化が見えています)
極域では、きれいなオーロラを見る事ができたでしょう。

太陽風の速度が高まりきった頃に、磁場強度は10nTから5nTへ一気に下がりました。
このため、現在の磁気圏の活動度はいくらか下がっていると思われます。

放射線帯の高エネルギー電子の密度が、急に増加に転じています。
GOES衛星の観測では、一気に10の3乗の線に達しています。
このまま更に増加して、警戒レベル(10の4乗)に達する可能性もありますので、
今後の変化に注意してください。

太陽は静穏です。
848黒点群は西に没しつつあります。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。