宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 1/26 13:25 更新 太陽風磁場が乱れて、磁気圏活動が活発になりました。現在は穏やかになっています。 担当 篠原 速度が下がって、落ち着いたと思われた太陽風ですが、 急に南向き磁場が強まるという乱れが発生しています。 ACE衛星のデータを見ると、昨日の昼、25日15時(世界時25日6時)ころから、 太陽風の磁場強度がゆっくりと強まり、半日ほどかけて10nTに達しました。 そして、26日2時(世界時25日17時)から、南北成分(赤線)がはっきりと南(マイナス)を向き、 以後10時間にわたって-5nT程度の南向きが続きました。 この影響で、磁気圏の活動が強められ、AE指数で1000nTくらいの活発な変動が観測されています。 ACEデータの最新のところ(図の右端)を見ると、 現在の磁場は、強度が下がり、北向きに変わっています。 このため、磁気圏の活動度も現在は下がっているでしょう。 一方、一旦下がっていた速度がまた上昇しています。 現在500km/秒近くにまで上がっています。 恐らく、この乱れは一時的な現象だと思います。 比較的短時間で速度はまた下がって行くでしょう。 SOHO EIT284の太陽写真で、太陽の東側(左側)に細いコロナホールがあることが見えて来ました。 短期間の太陽風の乱れを地球にもたらすかもしれません。 まだ、4、5日先です。 この乱れの影響で、放射線帯の高エネルギー電子は密度を下げています。 太陽は静穏です。 848黒点群は規模がいくらか小さくなっています。 このまま穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|