宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/25 13:23 更新 地球は高速風帯を過ぎました。太陽風の速度は400km/秒に下がっています。 担当 篠原 高速の太陽風は、かなり短期間で終わってしまいました。 25日1時(世界時24日16時)くらいに速度の低下が始まり、 それまでの600km/秒から4時間ほどで450km/秒に下がり、 現在は400km/秒と通常の速度に戻っています。 地球が高速風帯に入っていたのは、1日半くらいでした。 27日周期の図で、前周期の高速風(12月27日〜)との違いを比べてください。 コロナホールの影響域はすっかりしぼんでいた様です。 速度が下がり始める頃から、太陽風の磁場はしっかりとした北向きになっていました。 そのため、磁気圏の活動は(速度が高かったのですが)おとなしくなっていました。 シベリアの磁場データは全く変化が見えていません(右端の3分の1が、最新の24時間分のデータです)。 予想よりもずいぶん早く高速風を抜けてしまいましたが、 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、太陽の中心付近にはコロナホールは見られませんので、 太陽風は当面穏やかな状態が続くと思われます。 SOHOの写真では、東側(左側)はコロナのガスがもやもやしていて、様子がよくわかりません。 もう2、3日すると、この辺りの様子もはっきり見えて、 その先の予想もできるようになるでしょう。 太陽では、848黒点群は規模を保っていますが、 この24時間ではC1の小さな小規模フレアを起こしただけです。 黒点写真を見ると、848群は黒点が連なってきれいな姿になっています。 引き続き、小規模フレアを起こす可能性があるそうです。 一方、高速風帯を過ぎましたので、次は放射線帯の高エネルギー電子に注意が必要です。 これから警戒レベルまで増加する可能性がありますので、注目してください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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