宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 1/17 14:03 450km/秒のやや高速の太陽風が続いています。高速風帯は小規模になってしまったようです。
2006/ 1/18 12:32 太陽風は430-450km/秒で安定しています。磁気圏は概ね穏やかです。
2006/ 1/19 14:30 太陽風速度が再び上昇して、550km/秒に達しました。現在は450km/秒に下がっています。
2006/ 1/20 12:35 美しいCMEが観測されています。太陽風は460km/秒でやや高速です。
2006/ 1/21 13:58 太陽風は速度がやや下がって、420km/秒になっています。小規模のオーロラ活動が起こっています。
最新のニュース

2006/ 1/22 14:34 更新
太陽風速度は通常レベルに下がっています(380km/秒)。明日以降、高速風が来ると予想されます。

担当 篠原

太陽風は速度をゆっくりと下げ、380km/秒になっています。
速度が下がっているため、磁気圏は昨日よりも更に穏やかになっています。
太陽風の磁場変化では、ACEの図の前半部で-2nTくらいの弱い南向きが見られています。
この影響でいくらかのオーロラ活動が起きていると思われますが、小規模でしょう。

さて、27日周期の図を見ると、明日、1月23日から太陽風の速度上昇が始まりそうです。
前周期の12月27日に速度が上がっていますが、これを起こしたコロナホールが一回転して来るためです。
しかし、SOHO EIT284の写真ではコロナホールが見にくくなっているという話をしました。
今度はEIT195の写真も交えて、前周期と比較をしてみましょう。

今日は4枚の写真を掲載していますが、
左側の2枚は最新(約1日遅れの写真ですが)の太陽、右側の2枚は27日前の太陽です。
EIT195とEIT284というのは異なる波長の紫外線で太陽を観測した写真です。

左側の2枚の写真を見比べると、黄色のEIT284ではやや分かりにくかったコロナホールが、
緑色のEIT195ではもう少しはっきりと見えています。
今周期はこちらの写真の方がコロナホールの位置が見やすい様です。
この様子では、コロナホールの端っこは既に太陽の中心線を過ぎていて、
明日か明後日くらいには高速風の最初の影響が地球に及びそうです。

一方、右側の27日前の写真では、黄色(EIT284)も緑色(EIT195)も、
コロナホールの広がりははっきりと見えています。
左右の写真を比較すると、コロナホールの分布が小さくなってしまったことが分かります。
今周期の太陽風の乱れは前回よりもおとなしいものになりそうです。

太陽では848黒点群がいくらか規模を大きくしています。
ただし、X線で見ると、フレアの活動はほとんど起こしておらず、おとなしい黒点群のままです。
更に発達を続けるのかどうか注目されます。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/20 19:06 UT

12/24 19:06 UT


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

1/20 19:13 UT

12/24 19:13 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。