宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/24 12:30 更新 コロナホールによる高速風が来ています(600km/秒)。オーロラ活動も高まっています。 担当 篠原 昨日の予想通り、高速の太陽風がやって来ました。 23日15時(世界時23日6時)頃から本格的に速度の上昇が始まり、 23日21時(世界時23日12時)くらいに600km/秒に達しました。 現在もほぼ同じ速度が続いています。 27日周期の図で比較すると、速度の立ち上がりは前周期とほぼ同じでした。 前周期は最高速度は700km/秒まで上がっていますが、今回はどうでしょうか。 速度が上昇を始める頃に、太陽風磁場が南北に大きく乱れ、オーロラの活動を強めました。 アラスカのライブカメラには、美しいオーロラの乱舞が撮影されていましたし、 シベリア磁場データでも600nTくらいの幅で変動が観測されています。 速度が上がりきるとともに磁場強度は10nTから5nTに低下して、強い南向きは現れなくなりました。 しかし、速度が上がっているので、磁場が南を向くとオーロラ活動も強められています。 SOHO EIT284の太陽写真には、今回の高速風の原因となっているコロナホールが、 太陽の右側に見えています。 今、最も地球に影響を及ぼす(見かけの)位置に来ています。 27日周期の図を参考にすると、高速風は4日くらい続きそうです。 しかし、コロナホールの規模が縮小しているので、そこまでは続かないかもしれません。 太陽では、848黒点群がC3の小規模フレアを起こしています。 848黒点群は規模をやや縮小しているそうです。 これ以上の大きなフレアを起こす事はなさそうです。 黒点群としては、東(左)に849群、 中心ややや上に850群(写真に番号は書かれていません)が新しく現れています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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