宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/23 11:53 更新 昨夜、C4の小規模フレアが発生しました。コロナホールの影響で太陽風の速度が上昇を始めそうです。 担当 篠原 848黒点群がCクラスの小規模フレアを発生させています。 22日23時(世界時22日14時)のC4.1を最大として、5回ほど小規模フレアを起こしました。 848群は昨日よりも発達していて、今後、中規模フレアを起こす可能性もあるそうです。 太陽風は、コロナホールによる高速風の兆しが見えています。 ACE衛星のデータを見ると、23日7時(世界時22日22時)くらいから磁場強度が強まり始め、 現在10nTにまで強まっています。 速度上昇の前触れの変化だと思われます。 27日周期の図を参考に見てください。 ちょうど1周期前の12月27日に磁場強度が強まって、速度が上昇するという変化が観測されています。 これと同様の変化が始まっているのではないでしょうか。 前周期は、高速風は最大700km/秒に達し、4日ほど続きました。 昨日のニュースに書いた様に、今回、コロナホールの分布が変化しています。 どのような高速風がやってくるのか興味が持たれます。 ちょうど今、太陽風磁場が-5nTとしっかり南を向いています。 このため、磁気圏の活動度が上昇していると思われます。 今後、速度が上昇を始めた頃にも、この様に太陽風磁場が南向き傾向を続けると、 磁気圏のオーロラ活動は更に活発になるでしょう。 GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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