宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 1/20 12:35 更新 美しいCMEが観測されています。太陽風は460km/秒でやや高速です。 担当 篠原 SOHO衛星のLASCO C3カメラが、美しいCME(太陽ガスの放出現象)を捉えています。 この写真では、19日21時(19日12時)頃から見え始め、南東(左下)に飛び出しています。 同じく、SOHO EIT195の写真を見ると、 この直前に太陽の北東(左上)側でフィラメント消失が発生しています。 タイミングは合っていますが、方向が北東と南東とずいぶん違っているので、 これがそのまま原因と言ってよいのかどうか良くわかりません。 NOAA SECのコメントでは、ガスは地球へ向かっては飛んで来ていないだろうとのことです。 太陽風は速度460km/秒で安定しています。 やや高速というところでしょうか。 太陽風磁場は南北に数nTくらいで変化しています。 このため、小規模のオーロラ活動が続いている様です。 シベリアでも300nTくらいと小さいですが、変化が観測されています。 これから太陽風は次第に速度を下げて、一層穏やかになって行くと思われます。 ここへ来て、興味深い事が起きています。 太陽の南東(左下)に848黒点群ができています。 昨日より規模をやや大きくしていますが、この影響と言えるのか、 このあたりにあったコロナホールが淡くなって、見えにくくなっているのです。 SOHO EIT284で今日の写真(左)と、27日前の12月24日の写真(右)を比較してください。 太陽の東端(左端)近くに見えていたコロナホールの姿が、かすかになっています。 毎回、このコロナホールによって高速太陽風が地球にやってきていたのですが、 今周期は少し様子が変わるかもしれません(27日周期の図の12月27日以降の高速風です)。 1月23日以降の太陽風の変化に注目してください。 太陽のフレア活動は穏やかです。 848黒点群が大きくなっていますが、目立った活動は起こしていません。 昨日のニュースでお話しした放射線帯の高エネルギー電子は、 レベルは低いですが昨日よりも増加しています。 SOHO LASCO C3カメラが捉えた、1月19日のCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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